ニュース 1995 No.5

1. RDBIIデータベースの検索コマンドSTRACTの機能追加について
2. データベースQCLDBの運用システムの変更について
3. ファイル転送用パソコンでの3.5インチ光磁気ディスク装置のサービスについて
4. 遠隔地利用者講習会について
5. 平成7年度プログラム講習会開催の案内

1. RDBIIデータベースの検索コマンドSTRACTの機能追加について

                                
 STRACTはRDBIIデータベース配下のデータベース(共用データ
ベース、個人データベース)を検索・処理するコマンドです。今回、レベ
ル・アップに伴いいくつかの機能追加がありましたのでお知らせします。
新機能は1995年4月19日より利用可能となっています。また、追加
機能の概要は次のとおりです。
                                 
<追加機能の概要>
1)DISPLAY TABLEコマンドのコマンド実行画面でコマンド
  プロシジャを実行する機能(EXECコマンドおよび%指定)が扱え
  るようになった。
2)DISPLAY TABLEコマンドの項目選択指定で項目指定があ
  る場合や、WHERE句の指定がある場合に1フェーズ処理(NOR
  ECORDパラメタ指定)が可能となった。
3)AGGREGATEコマンドでFILTER BY句の替りに
  GROUP BY句が指定できるようになった。
4)PRINT GRAPHコマンドで1枚の用紙に複数のグラフを並べ 
  て出力する機能(TILEパラメタ)が追加された。
5)DESIGN FORM、PRINT FORMおよび、   
  PRINT TFORMコマンドでデータを複数のランクに分けて出 
    力する帳票機能であるABCパラメタが追加された。
6)MATCHコマンドで指定できるキー項目の個数が3個から16個に
  拡張された。
7)TRANSPOSEコマンドで、データ項目が文字項目のみ、または、
  日本語項目のみのテーブルの転置を行うことができるようになった。
                                 
<参考マニュアル>
・STRACTコマンド文法書I 基本機能編 V11L10用.


2. データベースQCLDBの運用システムの変更について

                           
 QCLDBは、量子化学計算に関する文献データベースで、MSPシステ 
ム配下で運用してきました。この度、UNIXシステム版でデータベースが
提供されることになり、運用システムをUXPシステムに変更いたします。
したがって、現在のMSPシステムでの運用サービスは停止いたします。ご
ご了承ください。なお、検索方法は従来のMSPシステムと同じです。
 今回の変更についての解説は広報、Vol,28,No.3(1995年
6月20日発行予定)の記事を参照してください。
                   
<UXPシステムでの運用開始日>
 ・1995年6月2日(金)
                   
<MSPシステムでの運用停止日>
 ・1995年6月30日(金)
                   
<データベースの呼出し方法>

  sakura% dls qcldb

<データベースの検索例>

    ----- WELCOME TO QCLDB (VER. 2.3   )  -----
   COPYRIGHT (C)  QCDB GROUP, IMS AND NACSIS
   THE DATABASE CONTAINS  26045 RECORDS

   /  1
  search h2o
   -----) 2073 HIT(S)
   /  2
  dna
   -----)   30 HIT(S)
   /  3
  chpl*
   -----) 3305 HIT(S)
   /  4
  /1 and /2 and /3
   -----)    1 HIT(S)
   /  5
  display
   #    1
      AU       CLEMENTI E,CORONGIU G
      JO       CHPLBC
      VO       60
      PA       175
      YE       79
      CO       H2O
      ME       RHF
      BA       GMIN
      PR       GEOM
      COM      ISO-ENERGY CONTOUR MAPS FOR THE INTERACTION OF WATER WITH D
               NA DOUBLE HELIX IN THE B CONFORMATION, FEW CYLINDRICAL SURF
               ACES (ENCLOSING THE HELIX) USING ANALYTICAL POTENTIALS.
      ID       156

   ))))) PRESS RETURN-KEY(C/R) TO CONTINUE, OR ENTER 'STOP' TO STOP    :

  sakura%
                                   
<ファイルへの出力例>
(ファイルはCOPYDSというファイル名でカレント・ディレクトリに作成され
る)
                                   
   /  5
  display to dataset
   /  5
  end
    -----  END OF RETRIEVAL OF QCLDB  -----
   ----------   SEE YOU AGAIN   ----------
  sakura%
                                
                                

3. ファイル転送用パソコンでの3.5インチ光磁気ディスク装置のサービスについて


 大型計算機センター2階端末室にあるファイル転送用パソコン(EPSON
PC286VE)に、3.5インチ光磁気ディスク装置(MO)を接続しました。

 この装置では、MS-DOS Ver5 以上でフォーマットされた128MBタイプの光磁気
ディスク(MO)が使用可能です。
 
 大容量ファイルの転送などに、ご利用下さい。


4. 遠隔地利用者講習会について

遠隔地利用者講習会を次のとおり開催します。京都大学大型計算機センターの
利用資格を有している、開催大学及びその近隣の機関(大学等)に所属されて
いる方を対象としています。

1)  開催場所: 高知工業高等専門学校

    (1) 開催日時:6月15日(木)13:00〜17:00 
    (2)講習内容:センター案内
                    スーパーコンピュータの使い方
                    データベースの利用法
      
    (3)申込先  : 高知工業高等専門学校・電子計算機室
                    TEL. 0888-64-5595
    (4)申込期限:6月 8日(木)


5. 平成7年度プログラム講習会開催の案内

+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+ 
| 回  |     名      称         |    講  習  内  容  |開催期間|受付期間|
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------|
|%424 |AVSの使い方             |AVSの基本的操作の   | 5/26   | 5/1〜  |
|     |                        |解説                |   (金) |   5/19 |
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+
|(V)425スーパーコンピュータの  |VPP500の基本的な使い| 6/2    |5/8〜   |
|     |使い方   -並列編-       |方                  |  (金)  |   5/26 |        
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+
|426  |PFD利用を中心としたTSS  |TSSの基本とPFDの簡単| 6/9    | 5/17〜 |
|     |入門                    |な利用方法          |  (金)  |   6/1  |
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+       
|#427 |SAS-統計パッケージ-     |SASの解説及び実習   | 6/16   | 5/22〜 |
|     |         (入門編)     |プログラム作成と実行|  (金)  |   6/8  |
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+
|#428 |データベース検索        |INSPEC関連データベー| 6/21   | 5/25〜 |
|     |                        |スの検索            |  PM(水)|   6/13 |
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+
|#429 |SPSS X -統計パッケージ- |SPSS X の解説及び実習 6/28   | 5/31〜 |
|     |                        |                    |  (水)|  6/20  |
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+
| 430 |UXPにおける電子メールと |UXP上での電子メール | 7/14(金| 6/19〜 |
|     |ニュースの使い方        |ニュースの使い方につ|  )PM   |  7/6   |
|     |                        |いての初心者向け解説|        |        |
+-----+------------------------+--------------------+--------+--------+

(注意) ・各回とも受講者定員は30名です。
           #はTSSを利用した経験の有る方を対象とします。
            %はUXPを利用した経験の有る方を対象とします。 
           (V)はベクトル編受講済みまたはVP利用経験者を対象とします。
        ・講習会は原則として午前10時30分から午後4時まで。
        ・PMとあるのは、午後1時30分から午後4時まで。
        ・受付期間を終了した講習会も受講者定員に余裕のある場合は、受講
         可能となりますので、お問い合わせください。

        受講資格:センターの利用有資格者であること。
        申込方法:所定の申込書を3階受付に提出してください。

    申込み者は、開始時間までに講習室(大型計算機センター3階)におこしください。
  なお、定員オーバーなどの場合には、受講できない旨を事前に通知します。