ニュース 1996 No.2

1. 年度末および年度始めの運用日程ついて
2. 前期CPU定額利用の申請コマンド及びメールについて(再掲)
3. 300bps,1200bps(Vadic)回線の廃止について
4. LOOKMSGコマンドの新設について
5. MSC/NASTRANのバージョンアップについて
6. INSPEC関連データベースのサブファイルの再構成について
7. IPネットワーク連絡会の開催について
8. 利用者番号の期限切れについての注意
9. 第48回研究セミナー開催の案内
10. 第49回研究セミナー開催の案内
11. 第50回研究セミナー開催の案内
12. 第51回研究セミナー開催の案内
13. 第52回研究セミナー開催の案内

1. 年度末および年度始めの運用日程ついて


年度末および年度始めの運用日程は下記のとおりです。

<年度末>
1)主システムの利用
    ・センター内の利用は3月28日(木)午後9時まで。
    ・センター外オンラインサービスは3月29日(金)午前0時まで。
    ・すべてのジョブは運用終了までに出力を含めて終了させてください。
        なお、3月29日(金)午前8時30分までに終了していない場合は、
      実行待ち及び実行中のバッチ・ジョブについては消去します。
      出力待ちのジョブについては、強制出力を行ない、センターの返却棚に
      返却します。
2)その他の利用
     ・3月29日(金)はプログラム相談室およびオフライン機器
       を含む、すべてのサービスを休止します。

     ・図書資料室は3月28日(木)、29日(金)の両日休室します。

<年度始め>
    4月1日(月)から、平常どおり運用します。

2. 前期CPU定額利用の申請コマンド及びメールについて(再掲)


  前期CPU定額利用の申請はTSSコマンド又はe-mailで平成8年3月1日〜4月5日
の間に行なってください。

1.TSSコマンド名は teigaku です。

  コマンドを実行し,入力促進に従い,処理の種類,支払コードを入力し,申請内
 容を確認後申請するを選択すると申請用データがセンター側に送付されます。
  但し,指定した支払コードの予算額の残が10万円未満の場合や,校費以外の支払
 コードが指定された場合は,受付られません。

  実行例   :  
      # teigaku

    <<<<<< 定額利用申請 >>>>>>  利用番号 ===> A99999
     持っている支払コード      ====>         A  
     総利用見込額              ====>    200000  円
     第2センター利用見込額計   ====>     30000  円
 処理の選択 (1: 新規,2: 訂正,3: 取消,9: 終了) ? 1 
   定額申請の確認  
      ***************************************
      *   利用者番号    ====>      A99999   *
      *   支払コード    ====>           A   *
      *   定額の額      ====>      100000円 *
      ***************************************
       1: 申請する   2: 申請しない    ? : 1
     ************************************************
     *            定額申請受付終了                  *     
     *     審議の上承認された場合は後日承認書を     *
     *     送付いたします。                         *
     ************************************************

2.メールによる申請

  メールアドレスは teigaku@kudpc.kyoto-u.ac.jp です。
本文が申請区分,利用番号と申請の支払コードのみのメールを送ってください。
申請区分は teigaku: です。申請取消は cancel-teigaku: です。

  本文例 : 
    申請メール    : teigaku:j55555a
    申請取消メール: cancel-teigaku:j55555a
  

3. 300bps,1200bps(Vadic)回線の廃止について


 平成8年3月31日をもちまして、下記の回線の運用を廃止します。

			記

   ・ 300bps    V.21モデム     TTY手順    075-753-7470
   ・1200bps    Vadicモデム    TTY手順    075-753-7473

4. LOOKMSGコマンドの新設について

  1月10日(水)より、TSSでエラーメッセージの詳細情報を表示
するコマンド、LOOKMSGを公開しました。このコマンドとこれま
で使用していたLISTMSGとの違いは、日本語版の詳細情報に含ま
れていた拡張非漢字「丸数字の1〜9,漢字コードの76A2」を非漢字「 
1〜9,’」に変換し表示するところです。

<機能>
  エラーコードから、そのメッセージの詳細情報を端末に表示する。詳
細情報の日本語版と英語版の切り替えはPROFILEコマンドで指定
します。(例、PROFILE TLANG(JAPANESE))

<コマンドの入力形式>

  +------------------------------------------------------+
  | コマンド名        |         オペランド               |
  |-------------------+----------------------------------|
  | LOOKMSG           |                                  |
  |   又は           |        error-code                |
  | LOOKM             |                                  |
  +------------------------------------------------------+

<オペランドの説明>
  error-code:コンパイラ、TSSなどから出力されたエラーコード。
<使用例>
・プログラムが0C4でABENDした。
  LOOKMSG 0C4
・FORTRANの実行時に出力されたエラーコードの詳細を知りたい。
 LOOKMSG JWE0132I-E

5. MSC/NASTRANのバージョンアップについて


  2月21日(水)より,MSC/NASTRANの最新リリースであるバージョン68を運用します。
バージョン68の主な追加機能および機能強化は次のとおりです。

・線形解析の機能強化
 - 構造化ソリューションシーケンスにおける多重境界条件
 - 板要素の強化改良
・p-法要素とp-法アダプティビティの機能追加
・設計最適化機能の強化
・非線形解析の強化改良
・伝熱解析のソリューションシーケンスの追加
・数値解析の強化改良
  この改良は,次に示す新しい数値解析法に基づいている。
  - 複素スパース解法
  - スパース非対称解法
  - 対称および非対称反復解法
  - 並列スパースFBSとEMA
・データベースとDMAPの機能強化

 なお,変更点の詳細についてはマニュアルMSC/NASTRAN リリース・ノート
バージョン68を参照して下さい。
 その他,バージョン68に関するマニュアルは,図書資料室にあります。

 MSC/NASTRAN Quick Reference Guide, Version 68
 MSC/NASTRAN Release Notes for Version 68 (日本語版有り)
 MSC/NASTRAN Common Quesions and Answers,Second Edition (日本語版有り)
 MSC/NASTRAN Reference Manual, Version 68
 MSC/NASTRAN DMAP Module Directory, Version 68
 Getting started with MSC/NASTRAN User's Guide,First Edition (初心者用)
 

6. INSPEC関連データベースのサブファイルの再構成について

 INSPEC関連データベースは物理学、電気工学、電子工学、計算機、
制御工学関係の文献情報です。データベースの運用上、最近10年分のデー 
タは分野単位にINSPECA、INSPECB、INSPECCと別けて
運用し、それ以前の遡及データはOLDINSPA、OLDINSPB、
OLDINSPCというデータベースで運用しています。      
 したがって、1996年のデータを入手しだい、INSPEC(A,B,
C)データベースの最も古いデータ(1986年のサブファイル、A86,
B86,C86)をOLDINSP(A,B,C)データベースへ移行しま
す。移行は3月1日に行う予定です。新しいサブファイル構成での検索利用
は3月2日から行えます。サブファイル構成の情報はRS>モードにおいて
SHOW DBコマンドで確認することができます。ご利用ください。
                           
               
<データベースの呼出し方法(INSPECAの場合)> <MSPシステム>
               
  # IRS INSPECA    
                       
                       
<サブファイル情報の確認方法(INSPECAの場合)>
               
  RS> SHOW DB(INSPECA)

7. IPネットワーク連絡会の開催について


  IPネットワークの日本における現状および第5地区の地域ネットワーク 
NCA5 の現状などについて、意見を交換し、ご要望を伺う連絡会を下記のとお
り開催しますので、多数ご参加ください。NCA5に加入されている機関の責任者、
IPネットワークに参加を希望される第5地区に属する機関などでその機関のキャ
ンパスネットワークを担当されている(される)方々の参加を歓迎します。
  なお、NCA5の第4回総会もこの連絡会の中で開催する予定です。
  準備の都合もありますので、出席される方は来る2月28日(水)までにセ
ンターネットワーク掛(TEL 075-753-7432、FAX 075-753-7450)まで申し込ん
でください。

				記

   日   時 : 平成8年3月6日(水)      午後2時から午後5時まで
   場   所 : 大型計算機センター講習室(3階)

8. 利用者番号の期限切れについての注意

 
  平成8年度に継続申請がされていない利用者番号は,4月からはセションの開設等
ができなくなり,メールやデータセットが使えなくなりますのでご注意ください。
  必要なデータセットは,利用者番号の利用期限までに磁気テープにバックアップ
するか,継続申請をする他の利用者番号下に移行して下さい。

 移行方法は,
・MSPの場合 ( A59000 を B58888 へ移行)

1. 移行元の利用者番号 A59000 でlogonし,移行先の利用者番号にALTER権を与える。

  # KPERMIT 'A59000.*' ID(B58888) ACCESS(ALTER) 

2. 移行先の利用者番号 B58888 でlogonし,データセット名を変更する
  
  # KRENAME USER(A59000)

         この場合,利用者番号 B58888 のファイル許可容量,個数が,利用者番号
         B58888のファイル現在容量,個数に利用者番号 A59000 のファイル現在容量,
         個数を加えた容量より大きくなければならない。
 
・UXP の場合 ( a59900から b58800 へ移行)

1. 移行元の利用者番号 a59900 でlogin する

  sakura% cd
  sakura% find . -type f -exec chmod o+r {} \;
  sakura% find . -type d -exec chmod o+rx {} \;
  sakura% chmod o+rx ../a59900

2. 移行先の利用者番号 b58800 でlogin する

  sakura% limit filesize unlimited
  sakura% cd
  sakura% mkdir a59900
  sakura% cd ~a59900
  sakura% tar cf - . | "(cd ~b58800/a59900; tar xf -)"

          この場合1回で移行できるファイルの最大容量は100MBです。

3. 正常に移行完了を確認後、必要ならば利用者番号a59900 でlogin し、
  すべてのファイルを消去する

  sakura% cd
  sakura% \rm -fr *
  sakura% \rm -f .[A-z]*

   残しておくならば、他人からのファイルを覗き見されないように、

  sakura% cd
  sakura% find . -exec chmod o-rwx {} \;
  sakura% chmod o-rwx ../a59900

9. 第48回研究セミナー開催の案内


ATM技術をテーマとした研究セミナーを下記の通り開催します。多数ご参加くだ
さい。

			記

テーマ	ATM ネットワーキング
日時	平成8年3月19日(火) 10:30-17:20
場所	大型計算機センター 3F 講習室

プログラム

10:30-12:00 チュートリアル  "MPEG2 over ATM"
	笠原 孝雄 (The ATM Forum)

13:00-14:20 SuperTAINSの考え方
	曽根 秀昭 (東北大学)

14:20-15:40 OLU-net の現状と課題
	西村 浩二 (広島大学)

16:00-17:20 H2O プロジェクト −仮想空間におけるコミュニケーション−
	天野 晃 (広島市立大学)

問合わせ先
	京都大学大型計算機センター 研究開発部
		secretary@RD.kudpc.kyoto-u.ac.jp
		TEL: 075-753-7417

10. 第49回研究セミナー開催の案内


 第49回研究セミナーを下記のとおり開催します。多数ご参加ください。

                       記

テーマ  並列コンパイラの動向
日 時   平成8年3月26日(火) 10:30〜16:00
場 所   京都大学工学部情報工学教室1F 第一講義室
                   大型計算機センターの向かいの建物

プログラム
  
10:30〜10:40  開会挨拶

10:40〜11:20  "米国におけるHPFの現状"
                  妹尾 義樹 (NEC C&C 研究所)

11:20〜12:00  "HPFコンパイラHPF/SCI"
                  末広 謙二 (NWC C&C 研究所)

12:00〜13:00   ― 休 憩 ―

13:00〜13:50  "スーパーコンパイラ V‐Pascal ver.3"
                  山本 政行 (京都大学工学部情報工学)
13:50〜14:50  "VPP500のシステムのソフトウェア"
                  岡田  信 (富士通)
15:00〜15:50  "並列言語ADETRAN4のVPP500での利用と評価"
                  今村 俊幸 (京都大学工学研究科応用システム科学)
15:50〜16:00  閉会挨拶


問い合わせ先  京都大学大型計算機センター研究開発部 TEL:075-753-7417)

11. 第50回研究セミナー開催の案内


 第50回研究セミナーを下記のとおり開催します。多数ご参加ください。

                      記

テーマ  次世代画像処理システム「AVS」による実践ビジュアリゼーション
日 時   平成8年3月26日 (火) 13:30〜17:00
場 所   大型計算機センター 3F 講習室

プログラム

13:30〜13:40  開会挨拶

13:40〜14:30  AVSによる実践ビジュアリゼーション入門
                       宮地 英生 (ケイ・ジー・テイー)
14:30〜15:20  インターネットのビジュアリゼーション‐VRMLとAVS‐
                       吉川 広幸 (富士通長野システムエンジニアリング)
15:20〜16:10  高圧下におけるグラファイトからダイヤモンドへの構造転移
               ‐物性研究におけるビジュアリゼーションの実際と展望‐
               日経サイエンス社主催コンピュータ,0 $Bビジュアリゼーション
               コンテスト優秀賞授賞凱旋講演
                        草部 浩一(東京大学物性研究所)
16:10〜17:00  電子顕微鏡写真からの神経細胞立体像の構築
                        海野  修(東邦大学理学部情報科学科助教授)

    (注) 時間帯は変動することがあります。
         演題・講演者等変更の可能性もあります。         

       
問い合わせ先  京都大学大型計算機センター研究開発部 TEL:075-753-7417)

12. 第51回研究セミナー開催の案内


 並列処理をテーマとした研究セミナーを下記のとおり開催します。多数ご参加
ください。

テーマ  並列処理
日 時   平成8年3月27日(水) 10:30〜17:00
場 所  大型計算機センター 3F 講習室
  
プログラム

1) 計算機アーキテクチャの今後の動向ー海外事情も交えてー
          村上和彰(九州大学助教授)

2) マルチグリッド前処理共役法による偏微分方程式の解法
          小柳義夫(東京大学教授)

3) Self-Regulation of Workload in the Manchester Data-Flow Computer
          John Gurd(Prof. Univ of Manchester)

4) Dynamic Scheduling in RISC Architecture
          Chris Jesshope(Prof. Univ of Surrey)

問い合わせ先  京都大学大型計算機センター研究開発部 (TEL:075-753-7417)

13. 第52回研究セミナー開催の案内


 第52回研究セミナーを下記のとおり開催します。多数ご参加ください。

                      記

テーマ  東洋学へのコンピュータ利用
日 時   平成8年3月29日 (金) 9:30〜17:05
場 所   大型計算機センター 3F 講習室

プログラム

                                    司 会  勝村 哲也

 9:30〜 9:35  開会挨拶
 9:35〜10:20  ビデオによる古文書画像の入力と文字抽出について
                       柴山  守 (大阪市立大学学術情報総合センター
                                 開設準備室)
10:20〜11:05  琉球家譜データベースの枠組みについて
                       桶谷 猪久夫 (大阪国際女子大学人間科学部)
11:05〜11:50  WWWによるマイクロフィルム画像検索システム
                       並木 美太郎 (東京農工大学工学部)

11:50〜13:00  休 憩

                                   司 会  桶谷 猪久夫 

13:00〜13:45  コンピュータ異体字典へのアプローチ
                       安岡  孝一(京都大学大型計算機センター)
13:45〜14:30  JIS漢字の異体字と字形デザイン
                       富山 日出夫 (王龍寺,花園大学非常勤講師)
14:30〜15:15  JIS‐X0221の実用化について
                       勝村 哲也 (京都大学人文科学研究所)
15:15〜15:30  休 憩

                                    司 会  柴山  守

15:30〜16:15  3次元地理データによる古代ノロシ通信路の探索
                       加藤 常員 (大阪電気通信大学情報工学部)
16:15〜17:00  画像処理の歴史研究への利用例
                       星野  聰 (京都大学名誉教授)
17:00〜17:05  研究開発部長 挨 拶
                       金澤 正憲 (京都大学大型計算機センター)

問い合わせ先  京都大学大型計算機センター研究開発部 (TEL:075-753-7417)


www@kudpc.kyoto-u.ac.jp