交換回線の接続状況に合わせて,以下のような変更を平成9年4月15日に行いました。
この結果,変更した電話番号は以下の通りです。
電話番号 | 通信速度(bps) | 通信手順 | 接続システム | 同期方式 | 備考 |
753-7475 | 1200〜33600 | TTY | MSP | 調歩同期 | 速度変更 |
7487 | 19200 | TTY | MSP | 調歩同期 | 手順変更 MSPシステムBSC手順から変更 |
7489 | 19200 | TTY | 汎用UNIX | 調歩同期 | 手順変更 MSPシステムBSC手順から変更 |
753-7472 | 1200 | TTY | MSP | 調歩同期 | 753-7475に統合、現番号は廃止 |
753-7474 | 1200/2400 | TTY | MSP | 調歩同期 | 753-7475に統合、現番号は廃止 |
詳細はセンター・ネットワーク掛 075-753-7432 へお問い合わせください。
本センターの UNIXシステムの内、sakura
および uxp において、グループ登録機能のテスト運用を開始します。なお、apps
および abucus では運用いたしませんのでご注意ください。
本センターの UNIX
は1利用者が1グループを構成しています。従来は、他の利用者にファイルなどを公開するには、すべての利用者に対して公開しなければならず、セキュリティ上問題がありました。
今回運用する、グループ登録機能は、ファイルやディレクトリを限定した利用者に公開するためのものです。なお、グループ登録およびグループ削除の完了には少々時間がかかります。
[グループ登録機能コマンド]
グループ登録
% addmygroup 登録する利用者番号
グループ削除
% delmygroup 削除する利用者番号
グループ構成員の表示
% mygroup
[利用上の注意]
グループ登録機能はファイル・ディレクトリのアクセス権モードを利用しています。アクセス権には、利用者、グループ、その他の3者に対する許可モードを有しており、ls
コマンドでその許可状況を見ることができます。また、chmod
コマンドでアクセス権の設定が、デフォルトの許可モードを
umask コマンドで設定します。
本センターではこのデフォルトの許可モードが、利用者には読み取り権、書き込権、実行権、ディレクトリ内検索権が、グループには書き込権以外の許可モードを、その他には許可しないになっています
(すなわち、umask 27 になっています)。
[例 1]
b98765 さんが a99999 さんと g99999 をグループ登録し、show.txt ファイルをグループに見せる。
% addmygroup a99999
% addmygroup g99999
% mygroup
b98765, g99999 and a99999 are in my group.
% chmod g+r show.txt
% ls -l show.txt
-rw-r----- 1 b98765 b98765 131495 Apr 8 11:54 show.txt
[例 2]
a99999 さんをグループから削除する。
% delmygroup a99999
[例 3]
b98765 さんが a99999 と g99999 をグループ登録し、mygroup ディレクトリ配下をグループに解放する。
% addmygroup a99999
% addmygroup g99999
% mkdir mygroup
% chmod g+rwx mygroup
% ls -ld mygroup
drwxrwx--- 2 b98765 b98765 512 Apr 8 11:55 mygroup
[例 4]
ホームディレクトリ上のすべてのファイル、ディレクトリをグループ
から読み書きされないようにする。
% cd
% chmod g-rwx *
% chmod g-rwx .[A-Z]* .[a-z]*
具体的には[例
3]のように、グループにアクセスを許すディレクトリをホームディレクトリに作り、その中だけを解放する方法が良いでしょう。なお、既に作られているファイルやディレクトリは、グループに対して書き込権以外の権利を許可していますので、[例
4]のように chmod コマンドでグループに読み書きされないように許可を削除する必要があります。
この後も、ホームディレクトリに新しくファイルやディレクトリを作ると、そのファイルなどはグループ構成員には公開していることになります。毎回、chmod
コマンドでグループ許可の削除は手間ですので
.cshrc ファイルに umask 77
を追加しておけば、利用者以外の許可は設定されません。
本センターでは、平成8年7月より汎用 UNIX システム (sakura) での簡易メーリングリスト機能のサービスを行っていますが(ニュース 1996 No.7参照)、その取り扱いを5月14日(水)より下記のように一部変更します(※が変更部分)。
簡易メーリングリスト機能では、UNIX システム共通のメールアドレスである
利用者番号@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp
に加え、
利用者番号+メーリングリスト名@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp
の形のアドレスでの着信を許します。後者の形のアドレスに対して届いたメールは、
~/.forward+メーリングリスト名
というファイルがあれば、そこに記述されたアドレスに転送されます。
メーリングリスト名には英小文字と数字、ハイフン(-)が使えます。
*該当する転送アドレス設定ファイルがないアドレスに届いたメールは、エラーとなり発信者に返送されます。
転送アドレス設定ファイル(~/.forward+メーリングリスト名)を持つメールアドレスに届いたメールの取り扱いはこれまで通りであり、利用者の方による設定変更の必要はありません。
なお、従前通り、該当する転送アドレス設定ファイルがないアドレスに届いたメールを当該利用者に届いたものとして通常通り処理されることを希望される方は、consult@kudpc.kyoto-u.ac.jp
までご相談ください。
データベースCSDは主に有機金属化合物の結晶構造解析に関する文献情報および結晶構造データを蓄積したデータベースです。今回、CSDのバージョン・アップを行うとともに,運用システムをMSPシステムからappsシステムに変更いたします。これにともないデータベース環境の呼び出し方法の変更や機能追加があります。MSPシステムのCSDデータベースは今後バージョン・アップやデータの追加は行いませんのでご注意ください。
なお,変更にともなう利用方法の解説を広報に掲載する予定です。
<appsシステムでの運用開始日>
1997年5月2日(金)
<データベース環境の呼出し方法> <appsシステム>
alba% csd
CSD>
(注: CSD> の促進文字に続けてCSDのプログラム(quest,pluto,gstat,vista,pdbget)が利用できます。また,unixコマンドも利用できます。)
<データベースの終了方法>
CSD> exit
<参考資料>
今回のバージョン・アップ版の解説資料は以下のWWWのURLの内容も参考にしてください。
http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Services/DataBase/csd/
データベースGEOMAGは地磁気観測に関する情報です。今回,テーブルSTATおよびテーブルSDTのデータを更新しました。
SDTは観測データの保有情報であり,292件データの追加を行いました。更新は1997年3月18日に実施しました。ご利用ください。
<データベースの呼出し方法> <MSPシステム>
# RDB GEOMAG
<検索例>
STRACT> sel * from geomag.sdt where ye > 1996
データベースMINJIは最高裁判所の民事裁判の判決に関する情報です。昭和22年以降の民事判例からの情報が蓄積されています。今回,最近の判例情報の15件分が追加され,
合計件数は7,295件となりました。ご利用ください。
データ更新は1997年4月1日に行いました。
<データベースの呼出し方法> <MSPシステム>
# DLS MINJI
4月16日(水)より、SSLII/VPPにメモリ節約型のルーチンが追加されました。追加されたルーチンは、次の3つです。
・DP_VLAX2:実行列の連立1次方程式(ブロック化されたLU分解法)
・DP_VLUX2:LU分解された実行列の連立1次方程式
・DP_VALU2:実行列のLU分解(ブロック化されたLU分解法)
これらのルーチンは、同一の機能を持つDP_VLAXなどに比べ使用するメモリーが約半分となっているため同じメモリー量で、約√2
倍の元数の連立1次方程式が解けます。ただし、性能はDP_VLAXなどに比べ劣ります。リンクの仕方は従来通りです。
【例】
(abucusの場合)
frt -Wx -o オブジェクト名 プログラムファイル名
-lssl2vpp
(uxpの場合)
frtpx -Wx -o オブジェクト名 プログラムファイル名
-lssl2vpp
(MSPの場合)
@FORT,@FORT90コマンドで並列ジョブクラスを選択すると標準でSSLII/VPPのライブラリがリンク時に設定されるため指定の必要はありません。
各ルーチンの詳細については、Webで参照できます。URLは、
http://www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~w55015/Doc_List/user-only/ssl2vpp.txt
です。なお、参照時に利用者番号とパスワードの指定が必要です。
HPC(High Performance
Computing)ユーザのための情報交換を目的に、HPCメーリング・リスト(以下、HPC-ML)を開設します。
このHPC-ML開設の主旨は、本センターでサービスを行っているベクトル計算機および並列計算機の利用技術などに関連する話題で利用者間の情報交換の場を提供するとともに、センターからの技術情報の提供などにより支援を行っていきたいと考えています。
1) メーリングリストの目的
本センターのベクトル計算機および並列計算機に関する利用技術に関する利用者間での情報交換およびセンターからの技術情報の提供を行う。
2) 参加資格
原則として参加自由です。
3) 登録、脱退の手続き
・ 登録方法
メール・アドレスhpc-request@kudpc.kyoto-u.ac.jp 宛に
本文に「subscribe hpc-users」だけ記述してメールを送ってください。
・ 脱退方法
メール・アドレスhpc-request@kudpc.kyoto-u.ac.jp 宛に
本文に「unsubscribe hpc-users」だけ記述してメールを送ってください。
4) HPC-MLのメール・アドレス
hpc-users@kudpc.kyoto-u.ac.jp
平成9年4月9日より、図形処理システムGRAPHMANがレベルアップされました。これに伴い、GRAPHMAN起動時に指定できる作業領域(Named Strage)が拡張され、最大 100MByte まで指定できるようになりました。作業領域100MB で利用する場合は、下のように LOGON 時にリージョンサイズ 100M を指定しておき、GRAPHMAN 起動時にNSオペランドを指定します。NSオペランドの単位は KByteで、オペランド省略値は従来通り 2000(KB) です。
LOGON TSS 利用者番号 S(100M)
# GRAPHMAN NS(100000)
なお、今回のレベルアップに伴い、レベルアップ以前に作成されたBatch-Copyデータセットが扱えなくなりました。再度 GRAPHMAN の BCOPYコマンドでBatch-Copyデータセットを更新、あるいは作成してください。
長らくご利用いただいておりました
UNIX 用プリンタ、Linotype-Hell社製Printer 60-J (プリンタ名
lino、解像度 600dpi) の寿命がつきましたので、機種の変更を行ないました。新しいプリンタは、日立工機社製
Typhoon 8で、解像度 1200dpi、内蔵フォント (漢字20書体、欧文126書体)
も豊富になっています。プリンタ名は当分の間
lino で変更しません。
なお、新しいプリンタも従来と同様に、清書出力用としての位置付けですので、プレーンテキストの印刷はできません。
[使用例]
PostScript ファイルの印刷
% lpr -Plino foo.ps
DVI(TeX) ファイルの印刷
% texpr -Plino bar.dvi
下記の利用の手引きを発行しました。3階受付と図書資料室で配布していますのでご利用ください。
*「利用の手引き―運用編(1997年度版)―」
下記のとおり平成 9 年度特別プログラム講習会を開催いたします。
講習会名称 | Gaussian94 |
講師 | 山辺信一教授(奈良教育大学)、 和佐田裕昭助手(岐阜大学) |
開催日時 | 平成9年5月13日 (火) 10:00 〜 16:00 |
講習内容 | 分子軌道計算プログラム Gaussian94 の解説と実習 (初心者対象) |
申込先 | 京都大学大型計算機センター共同利用掛 TEL. 075-753-7407 FAX. 075-753-7450 |
受付期間 | 平成9年5月1日(木)〜5月9日(金) |
[講習の概要]
この講習会は、計算機化学の代表的プログラム
Gaussian94 の説明とその利用法の解説を初心者を対象に行なうものです。
最初に、Gaussian94
により原子・分子の世界のどのような量が計算できるかを説明します。次に、入力データの作成方法、特に分子構造に対応する
Z- マトリックスの組み立て方を解説します。また、Gaussian90
での入力方法との相違点を示します。
実習は、いくつかの簡単な分子を実際に計算し、得られた結果の見方、解釈の方法を説明します。すなわち、"#"
マークに続くキーワードの意味と計算を通じて得られる結果、分子の安定構造や遷移状態の構造、電子密度、双極子能率、赤外線吸収波数などをあわせて説明します。また、実際に
Gaussian94
を使用する上で参考になるいくつかのキーワードの組み合わせ方の例を紹介します。なお、振動モード表示のプログラム
MOLCAT も展示されます。
受講者の人数が多い場合、実習で十分な対応がとれない事態
(例えば、端末操作をグループでお願いする)
もありますので、あらかじめご承知おきください。
・456回 Macintoshによるセンター利用
開催日 | 平成9年5月7日(水) |
受付期間 | 平成9年4月23日(水)〜平成9年5月1日(木) |
内容 | Macintoshを用いて研究室ならびに自宅から大型計算機をIP接続で利用する際の設定方法について解説する.具体的に様々なアプリケーション(ファイル転送,端末エミュレータ,電子メール,ニュース,WWWブラウザ)の利用法に触れる.詳細は次を参照されたい.
http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Archives/Guide-Text/Macintosh/ |
・457回 WINDOWSパソコンによるセンター利用
開催日 | 平成9年5月9日(金) |
受付期間 | 平成9年4月25日(金)〜平成9年5月6日(火) |
内容 | WINDOWS 95パソコンを使ってセンターへ接続する方法を解説します。電子メールの送受、ニュース検索などの利用について、基本的な操作方法を解説・実習します。 |
・458回 UNIX入門
開催日 | 平成9年5月14日(水) |
受付期間 | 平成9年4月30日(水)〜平成9年5月9日(金) |
内容 | 大型計算機センターでサービスしているUNIXシステムをはじめて利用される方を対象に、セッションの開始と終了、ファイルシステムの基礎とエディタの使い方、オンラインマニュアルの使い方など、UNIXの基礎的な説明と実習をします。 |
・459回 MSP入門
開催日 | 平成9年5月16日(金) |
受付期間 | 平成9年5月2日(金)〜平成9年5月13日(火) |
内容 | 汎用OSのMSPシステムのサービス案内、 TSSの基礎とデータセットの基礎の解説、 基本的なTSSコマンドとPFD/Eの使い方 |
※講習テキストは当日配布いたします。
・460回 WWW、電子メール、ニュースの利用
開催日 | 平成9年5月20日(火) |
受付期間 | 平成9年5月6日(火)〜平成9年5月15日(木) |
内容 | sakuraにおけるWWWブラウザ、電子メール、ネットニュースの利用に関して初心者の方を対象に説明します。 |
・461回 パソコン通信クラリネットの利用
開催日 | 平成9年5月28日(水) |
受付期間 | 平成9年5月14日(水)〜平成9年5月23日(金) |
内容 | パソコン通信システムクラリネットによるメール、会議室、ニュース等の利用について説明します。 |
* 受講者定員
原則として30名
* 講習時間 10:30〜16:00
(特に講習時間を指定してある場合を除く)
* 会場 京都大学大型計算機センター3階講習室
* 申し込み Tel.075-753-7407,7424
または、センター3階受付カウンターにて
2月20日発行の広報 (Vol.30, No.1 1997) 解説記事、平野・岡部 「会話型ベクトル計算機VXの利用方法」の内容に、以下の4点の誤りがありました。お詫びいたしますとともに、次の通り訂正いたします。
p.8 右段 10行目
2. Fortran プログラムの並列化コンパイル (実行はVPP)
(誤) % frt -Wx paral1 paral1.f
(正) % frt -Wx -o paral1 paral1.f
p.8 右段 下から7行目
2. Fortran プログラムの並列化コンパイルと
SSL2並列版の組み込み (実行はVPP)
(誤) % frt -Wx paral1 paral1.f -lssl2vpp
(正) % frt -Wx -o paral1 paral1.f -lssl2vpp
p.10 左段 10行目
(誤) % (setenv LANG=ja; olias &)
(正) % (setenv LANG ja; xset +fp tcp/sakura:7100; olias &)
p.13 脚注 1
一部特殊な... (中略) ...
改善までしばらくお待ち下さい
を削除
以上4点です。
訂正版を Postscript ファイルにして
http://www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~w55070/HPC/VX-HowTo.ps
におきましたのでご利用ください。
1994年度からケンブリッジ結晶学データベースシステム(CSDS)のアカデミックユーザーの利用取決めが厳格になっています。
利用に当たっては、利用条件が記述された「同意書」(英文)の提出が新規の利用者のみ必要になっています。書類に必要事項を記入の上、日本の窓口となっている次の送付先へ直接書類を送付してくださるようお願いいたします。書類を一度提出され,引き続いて利用される場合は不要です。
なお、同意書は本センター3階受付にて配布しています。
送付先: | 565 | 吹田市山田上3−2 |
大阪大学 蛋白研究所 蛋白質工学基礎研究センター結晶解析研究系 |
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岡本 マリ 様 |
1997年度開発計画前期分を、下記のとおリ追加募集します。
開発計画は、比較的短期間に成果が多数の利用者に還元されるプログラム・ライブラリまたは、共用データベースの開発・作成を目的としています。したがって、その開発計画に汎用性のあることが必要となります。本計画のための利用負担金は、原則としてセンター負担となっています。
詳細は、
http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Kaihatsu/
をご参照ください。
記
応募資格 | 本センターの有資格者 |
受付期間 | 平成9年4月21日(月)〜 平成9年5月23日(金) |
汎用性の基準 | 1.
開発の成果が複数の異なる研究分野において利用され得ること。 2. 開発計画がセンターのプログラム・ライブラリ及び共用データベースに登録されて相当多数の利用者に使用されるか、または、センターの運用・業務等を通じて間接的に利用者の利益として還元され得るもの。 |
申請方法 | 所定の申請書を共同利用掛まで提出してください。申請書は共同利用掛(Tel. 075-753-7407,7424)へ請求してください。 |