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ニュース (全国共同利用版)

          2004年3月号
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目次
 1. 平成15年度で計算機利用を終えられる方へ 
 2. 年度末および年度始めの運用について
 3. 新スーパーコンピュータのジョブキューについて
 4. 装置の老朽化に伴う運用廃止について
 5. Gaussian03のサービスについて
 6. 平成16年度大口定額利用について(再掲)
 7. 平成16年度個人定額利用について(再掲)
 8. プログラム講習会開催の案内
 9. 平成15年度計算機利用結果報告のお願い(再掲)
10.第76回研究セミナー開催の案内(再掲)



1. 平成15年度で計算機利用を終えられる方へ

 卒業などで大型計算機システムの計算機利用の継続手続をされなかった場合には、
331日で利用期限切れとなります。例年、期限切れになった後で、ファイルのバックアップやメールの転送などについての問合せが多々あります。

 利用期限内であれば、個々の利用者で対処いただけるのですが、利用期限を過ぎると全てセンター管理者の作業になってしまいます。このような事の無いように、大型計算機システムのサービススケジュールと来年度に継続されない利用者が何をしていただければよいかを下記のURLに整理しましたので、一読いただき対処をお願いします。

 http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/announce/use_time_limit.html

 なお、今年度末は法人化に伴う準備作業を行うため、年度末および年度始めの運用スケジュールに注意してください。

2. 年度末および年度始めの運用について

 平成15年度の計算機サービスは、法人化に伴う準備作業のため、メールサーバおよびmboxサービスを除いて、325()17:00をもって終了します。今年度は、汎用サーバ(MSP)の出力待ちジョブの強制出力は行いませんので、出力結果が必要な方は、325()17:00までに出力要求を行ってください。
  
また、331()は計算機ハードウエアの保守などのために、メールサーバおよびmboxサービスも9:00よりサービスを停止しますのでご注意ください。なお、メールサーバおよびmboxサービスについては、保守などが終了次第サービスを再開する予定です。

 平成16年度の計算機サービスは、41()9:00から開始する予定です。


3. 新スーパーコンピュータのジョブキューについて

 新スーパーコンピュータは、31日よりテスト運用を開始しています。テスト運用期間中のNQSジョブのキュー名と許可量は、下記の表のようになっています。

ジョブ
キュー
最大
CPU数
プロセス数(-lP) プロセスあたりの
CPU数(-lp)
プロセスあたりの
ラージページメモリ(-lM)
プロセスあたりの
CPU時間(-lT)
標準 最大 標準 最大 標準 最大 標準 最大
s8 8 1 1 1 8 0GB 20GB 160時間 160時間
s128 128 1 1 1 128 0GB 400GB 160時間 160時間
d32 32 1 32 1 32 0GB 100GB 160時間 160時間
d128 128 1 32 1 32 0GB 100GB 160時間 160時間


 
なお、上記の表は、利用の手引きや広報の内容とは異なっていますが、これは、予定していた許可量を見直して変更したためです。ご理解、ご了承ください。
 
以下は、変更点と変更に伴う注意点です。

 1)
必要がないのにCPUやラージページメモリを確保することを防ぐため、プロセスあたりのCPU(-lp)の標準値は1、また、プロセスあたりのラージページメモリサイズ(-lM)の標準値を0GBとしています。したがって、必要量を自分で指定するようにしてください。

 2) CPU
時間は、現在、プロセス単位にしか制限をかけることができません。したがって、CPU時間の指定値(-lT)は、今まで、並列実行したCPUのうちの最大値に対する許可量であるとアナウンスしていましたが、そうではなく、プロセスあたりの許可量です。スレッド並列を行うジョブでは、CPU時間の指定値(-lT)は、1プロセス内の全スレッドで消費されるCPU時間の合計に対する許可量になりますので、ご注意ください。このため、標準値と最大値とも、160時間に拡張しています。


4. 装置の老朽化に伴う運用廃止について

 19984月よりMSPでサービスしておりましたプロッタ装置 X4024II(富士Xerox)は、機械的な老朽化に伴い、20043月末をもって運用を廃止します。

 なお、MSPのカルコンプ・グラフィック・ライブラリと互換性のあるグラフィック・ライブラリPLOT-WSXを計算サーバでサービスしていますので、そちらへの移行についてもご検討ください。

 また現在、故障中の19974月よりUNIX系システムでサービスしておりましたPostScriptプリンタlino(日立工機社製 Typhoon 8)も、機械的な老朽化のために修理が困難となっているため、20043月末をもって運用を廃止します。


5. Gaussian03のサービスについて

 非経験的分子軌道計算プログラムGaussian03をスーパーコンピュータ(HPC2500)に導入していますが、Gaussian03では、利用者グループに登録された利用者でなければ実行できない仕様となっています。
 この度、Gaussian03の利用者グループを作成し、グループ登録を行っていますので、Gaussian03を利用される方は、お手数ですが下記本センター大型計算機システムのホームページよりお申込みください。
 
   http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/


6.平成16年度大口定額利用について(再掲)

 
大口定額制とは、支払責任者が当該年度の利用負担金として100万円以上(複数費目:校費、科研費など)の額で申請することにより、基本経費、演算経費、ファイル経費、出力経費およびこの4つの経費にかかる共通負担額に限り、申請額の5倍まで当該年度内での利用を認めるものです。

 なお、科研費など年度途中で確定する費目との合算で、本制度の申請を検討される場合、50万円以上を負担いただくことで、先行予約申請を認めます。この制度を利用できる利用者は、支払責任者が支払を管理する利用者です。ただし、個人定額利用との併用は認められません。

)利用要項

(1)
申請額は100万円以上です。複数費目(校費、科研費等)の合算でも可能です。
(2)
利用負担額には、基本経費、演算経費、ファイル経費、出力経費および4つの経費についてかかる共通負担額を含みます。
(3)
大口定額制利用者が使用する基本経費、演算経費、ファイル経費、出力経費および4つの経費についてかかる共通負担額の総計が申請額の5倍
  まで利用できます。

(4)
利用期間は、承認日より当該年度末までとします。申請承認後の取消は認められません。十分、留意して申請してください。

)申請について

(1)
受付期間 平成1631日(月)から平成161130日(火)まで
(2)
申請方法 「大口定額利用申請書」に必要事項を記入のうえ全国共同利用掛に提出。詳細は下記URLをご覧下さい。

            http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Information/teigaku/


7.平成16年度個人定額利用について(再掲)

(平成16年度よりCPU定額制が個人定額制に名称が変わります。)

 平成16年度個人定額利用申請の受付を下記のとおり行います。

 個人定額制は、演算経費、ファイル経費、出力経費およびこの三つの経費についてかかる共通負担額に限り、申請額(110万円)の負担により、その申請額の5倍(50万円)まで利用できるものです。

 利用期間は4月〜11月までの期間を、第1期(41日〜731日)、第2期(81日〜1130日)に分けて受付けます。なお、科研費などとの合算で、今年度の利用を検討される場合、5万円以上で先行予約申請もできます。ただし大口定額制との併用は認められません。多数ご利用ください。

               記

[
第1期]
 申請受付:平成1631日(月)〜平成16531日(月)
 利用期間:平成1641日(木)〜平成16731日(土)

[
第2期]
 申請受付:平成1671日(木)〜平成16 930 (木)
 利用期間:平成1681日(日)〜平成161130日(火)

申請方法 受付期間内に、本センターのホームページから申請できます。詳細は下記URLをご覧下さい。

         
   http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Information/teigaku/


8.プログラム講習会開催の案内

 利用者の効率のよい利用や、プログラム技術向上のために、プログラム講習会を定期的に開催しております。

・受講者定員  原則として20
・講習時間   10:3016:00(特に講習時間を指定してある場合を除く)
・会場     京都大学学術情報メディアセンター北館(旧大型計算機センター)3階講習室
・申込方法   TEL075-753-7424または7407
       e-mailzenkoku-kyo@media.kyoto-u.ac.jp
    直接受付場所:学術情報メディアセンター北館1階 全国共同利用掛受付カウンター
    ホームページ:http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Information/Course/

20回】並列プログラミング入門
       :平成16420日(火)、21日(水)
  受付期間  :平成1642日(金)〜416日(金)
  内  容  :スーパコンピュータHPC2500における並列化プログラミングの基礎とチューニングについての講習

21回】UNIX入門
       :平成1656日(木)
  受付期間  :平成16416日(金)〜430日(金)
  内  容  :UNIXの基礎的な利用方法について講習および実習

22回】Maple
       :平成16512日(水)
  受付期間    :平成16426日(月)〜510日(月)
  内  容    :数式処理システムMapleの利用方法について講習および実習

23回】UnixにおけるC言語
       :平成16514日(金)
  受付期間  :平成16428日(水)〜512日(水)
  内  容  :UNIXの基礎知識を既に習得している人を対象にUNIXC言語の基本的文法についての講習および実習


9.平成15年度計算機利用結果報告のお願い(再掲)

 京都大学学術情報メディアセンター大型計算機システムを利用された研究成果のうち、今年度中に発表された論文(学会発表講演要旨を含む)などについて、次のいずれかの方法により、報告してください。(詳しくは下記URLをご覧下さい)

 1.Webによる報告
 2.文書による報告
 3.e-mailによる報告

 http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Information/user-report/

 なお、広報に掲載する都合上できるだけWeb等電子的に報告していただきますようご協力ねがいます。また、未発表のものは掲載され次第報告してください。

 いずれの場合も
『利用者番号・研究分野コード・氏名・所属・連絡先(電話番号/e-mail)・著者名・論文名・掲載誌(巻号頁)・発表年』を明記してください。

 期限:平成16430()
    未発表のものは、掲載され次第、ご報告下さい。

 
報告された研究成果は「広報20049月号、11月号」(予定)に掲載予定ですので、巻号頁等の報告内容に記載漏れのないようお願いします


10.第76回研究セミナー開催の案内(再掲)

 京都大学学術情報メディアセンターでは、第76回研究セミナーを下記の予定で開催します。聴講無料ですので、奮ってご参加下さい。

 テーマ: 東洋学へのコンピュータ利用
  日時: 2004326()10:3016:55
  場所: 京都大学学術情報メディアセンター北館3F講習室
  主催: 京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター・
     京都大学学術情報メディアセンター

 プログラム:
  10:30
10:35  開会挨拶
  10:35
11:15  Unicodecharacter概念に関する一考察  師茂樹(花園大学)
  11:15
11:55  透明テキスト付き画像作成ツールの開発  安岡孝一(京都大学)
  13:15
13:55  古典的オントロジ資源の形成  相田満(国文学研究資料館)
  13:55
14:35  漢字文献データはもっとシンプルでもよいのではないか  二階堂善弘(茨城大学)
  14:35
15:15  怪異・妖怪伝承データベースの制作と分析  山田奨治(国際日本文化研究センター)
  15:30
16:10  京都バーチャル時・空間  矢野桂司(立命館大学)
  16:10
16:50  GISで探る近世大坂と東南アジア海ルート交易史  柴山守(京都大学)
  16:50
16:55  閉会挨拶