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ニュース(全国共同利用版)
   2005年11月号

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1.      スーパーコンピュータHPC2500のサービス休止について

2.      年末年始の大型計算機システムのサービスについて

3.      MSC.Nastran/MSC.Patranのリビションアップについて

4.      Fortranコンパイラの結果異常障害について


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1. スーパーコンピュータHPC2500のサービス休止について
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121日(木)は、スーパーコンピュータHPC2500の保守作業のために、9:00から15:00までの間、サービスを休止します。なお、9:00で実行中のジョブはキャンセルします。ご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力ください。

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2. 年末年始の大型計算機システムのサービスについて
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年末年始の大型計算機システムのサービスは、下記のようになります。
1)スーパーコンピュータHPC2500
  1231日(土)17:00でサービスを休止し、14日(水)に保守作業を実施し、サービス再開は、17:00を予定しています。
2)メールおよびWebホスティングサービス
  年末年始期間もサービスを行ないます。
3)館内の端末、印刷出力サービス
  1228日(水)17:00でもってサービスを終了し、15日(木)からのサービスとなります。
  なお、1229日(木)から13日(火)は、無人運転となりますので、障害などが発生した場合、サービスを休止し、再開は14日となります。

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3. MSC.Nastran/MSC.Patranのリビションアップについて
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 1016日(水)より、汎用構造解析プログラム MSC.Nastran とプリ・ポストプロセッサ MSC.Patran 2005 から 2005r2 にリビジョンアップしました。
 なお、バージョン2005は、平成183月末まで引き続きサービスします。
 各リビジョンの実行コマンドは、以下のとおりです。

                  2005r2    2005
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 MSC.Nastran
の環境設定コマンド   setnastr2  setnastran
 MSC.Nastran
NQSコマンド     subnastr2   subnastran
 MSC.Patran
の起動コマンド      patranr2  patran

 詳細は、下記のURLをご覧ください。
  http://www.mscsoftware.co.jp/solutions/software/p_nas.htm
  http://www.mscsoftware.co.jp/solutions/software/p_pat.htm

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4 Fortranコンパイラの結果異常障害について
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スーパーコンピュータHPC2500Fortranコンパイラ(frtコマンド)において、下記のような実行結果異常となる障害が報告されています。
 利用者の方々には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、本障害に該当するプログラムがありましたら対応をお願いします。修正は、121日(木)の定期保守作業時に適用する予定です。

             
1)
 障害内容と発生条件
 Fortranの自動並列化で以下の条件を満たすプログラムは、実行結果に誤りが生じる可能性があります。
1 翻訳時オプション-Kparallelが指定されている。かつ
2 多重ループが存在する。かつ
3 (2)の多重ループは、外側のループで並列化されている。かつ
4 その内側のループの初期値、終値または増分値に含まれる変数を3)の外側ループ内で定義している。かつ
5 (4)の変数の定義が、内側DOループの下に存在する。

<プログラム例>
 nn = nary(1)
 do i=1,n1
    ! 条件(3)の外側ループに該当します
 do j=nn,n2
    ! nnが条件(4)の変数に該当します
 a(i,j) = b(i,j)+c(i,j)
 enddo
 nn = nary(i)
   ! 条件(5)の変数定義に該当します
 enddo

2
障害原因
 自動並列化機能のデータ依存解析処理において、DOループの初期値・終値・増分値に含まれる変数が、そのループの外部で更新される可能性があるか調べる判定条件に誤りがあり、更新される可能性があるのに無いと判断されてしまうことがありました。そのために、本来は並列化できないループを並列化することになり、実行結果に誤りが生じることとなりました。

3
)回避方法
 翻訳時オプション -Kparallel を指定しない。 または、条件に該当するループに !OCL SERIAL を指定する(-Koclが必要)。

4
)修正予定
 121日(木)の定期保守作業時に、修正を適用する予定です。