プログラムの実行

スーパーコンピュータシステム(以下、スパコン)は、ユーザのプログラムを「ジョブ」という単位で実行します。 本センターのスパコンでは、Slurm というジョブスケジューラを用いて、ジョブの制御を行っています。 一部機能をカスタマイズしているため、標準的なSlurmとは使い勝手に若干の差異がありますので、ご注意ください。

ジョブスケジューラは、「キュー」と呼ばれる仮想的な入れ物でジョブを管理しており、システムにバッチ処理を依頼する際にはキューを指定する必要があります(キューにジョブを投入する)。 スパコンでは、お申し込み頂いたサービスコースごとにキューを用意しておりますので、そのキューを使用してジョブを実行いただくことになります。 Slurm の公式マニュアルでは、キューのことをパーティションと表現されていますが、本マニュアルではキューで統一致します。

また、申し込みいただいたサービスコースによって利用できる計算資源の量が決められています。詳細は 計算資源の割当 のページをご覧ください。

ジョブを実行する形式として、「会話型処理」と「バッチ処理」があります。具体的なジョブの投入方法は個別ページをご覧ください。

  • 会話型処理

    • インタラクティブ(会話的)な入出力操作や、GUI操作を必要とするプログラムを利用する場合に使用します。
    • ジョブの実行にあたっては、ジョブ投入時のシェルが常時起動している必要があります。
  • バッチ処理

    • インタラクティブな入出力操作を必要としないプログラムを実行する場合に使用します。
    • 特に、実行時間の長いものや、並列数が大きいプログラムはバッチ処理を利用してください。
    • 実行したい一連の処理を記述した「ジョブスクリプト」を作成する必要があります。