ニュース 1995 No.7

1. MSPのシステム制限値の緩和について
2. UXPのシステム制限値の緩和について
3. NEWSコマンドの改善     
4. VPP用チューニングツールの公開について
5. AVSサーバのテスト運用開始について
6. VPP特別講習会の開催について
7. 遠隔地利用者講習会の開催について
8. 開発計画(1995年度後期)募集について

1. MSPのシステム制限値の緩和について

  7月5日(水)より、利用者当たりのシステム内ジョブ数を12件から16件に拡大し、
また、共用ファイルの標準許可容量も50MBから200MBに拡張しましたのでお知らせ
します。


2. UXPのシステム制限値の緩和について

  7月5日(水)より,共用ファイルの最大許可容量を50MBから100MBに拡張しました。
  また,1ファイルの大きさについても,標準50MBに拡大,unlimit filesizeコマ
ンドにより,1ファイル100MBまで使用することができるようになりました。


3. NEWSコマンドの改善     

6月28日からMSPのNEWSシステムを早く起動するよう改善しました.
せいぜいご利用ください.

NEWSコマンドを入力したとき、ニュースグループ名などの一覧表を書き留めて
おくファイル「NEWSRC」が、

(A)無い場合は、比較的最近のニューグループ名一覧をコピーします.
    その結果、本センター関係(JCCS.KYOTO.*)と京都大学関
    係(KU.*)のみを読むことができるようになります.
    これ以外のグループを読みたい場合には、ファイル「NEWSRC」を
    PFDで編集してください.
      (各行の第1欄をuからrに変更すればよい)
    数秒でNEWSシステムが起動し、そのCPU時間は2秒以下です.

(B)有る場合は、書き留めておかれた前からの「NEWSRC」をそのまま
    使用します.
    もし最近の新しいニュースグループが気になれば、
    「#NEWS    RESET  UNREAD」
    と入力してください.
    数分ほど待たねばならないでしょう.CPU時間は約3分かかります.
    余程のことがないかぎりこのRESETはすすめません.
    「NEWSRC」を改名して別ファイルにし、新しく作り直して
    (Aの場合に相当),既読の記事の番号合わせをPFDで編集した方がベターです.

なお、ニュースグループの数は9000近いことに留意してご利用下さい


4. VPP用チューニングツールの公開について

  7月5日より、VPP用チューニングツール、サンプラを公開します。使用す
るプロシジャ名はVPPSAMPです。
 サンプラは、指定された間隔でプログラムの振舞いを監視し、実行終了後の
報告する実行解析ツールです。解析方法には、ベクトルジョブ(1PE)のための
CPU時間と並列ジョブのための経過時間を選択することができます。
 解析結果の見方およびチューニングについては、マニュアル[UXP/M VPPアナ
ライザ使用手引書 V10用(J2U1-0040-01)]を参照下さい。

★  VPPSAMPプロシジャの形式とオペランド

1) 機能 

  VPPのFORTRANプログラムの実行を解析し、チューニングのための情報を報告
する。

2) 形式

 //  EXEC VPPSAMP,
 // TYPE={VTIME|RTIME},INTER=nn,
 // SOURCE=ソースプログラムのds名, 
 // INC=インクルードファイルのds名, 
 // SYSOUT=出力クラス,FORM=出力形態,SIDE=BOTH, 
 // DEST=リモートステーション名 

3) オペランドの説明

・ TYPE= 実行解析を行なうタイプをVTIME(CPU時間)、RTIME(経過時間)で指定
します。省略時は、VTIMEです。
・ INTER= 解析情報を収集する間隔を指定します。単位はミリ秒で、省略値は
10です。
・ SOURCE= プログラムが格納されているデータセット名を指定します。
・ INC= インクルードファイルのデータセット名を指定します。
・ SYSOUT= 出力クラスを指定します。
・ DEST= N1RJE、RJEのリモートステーション名を指定します。省略するとセ
ンター出力です。
・ FORM=、SIDE=BOTHは、出力クラスにYを指定し、センターのAPPカット紙プ
リンタに印刷する場合に有効なオペランドで、FORM=では、PORT、LANDが選択
でき、SIDE=BOTHを指定すると両面印刷となります。


5. AVSサーバのテスト運用開始について

  平成7年7月 5日(水)より,AVSサーバとしてシリコン・グラフィックス社製
IRIS POWER CHALLENGEのテスト運用を開始しました。本システムを利用するこ
とにより,ネットワークからAVSを利用することができます。使用環境として
Xウィンドウ・システムを利用できる端末が必要です。端末は,ワークステー
ション,X端末,パーソナル・コンピュータなど,Xウィンドウ・システムが利
用できるものなら何でも構いません。

  AVSサーバのネットワーク・アドレスは,

    avs.kudpc.kyoto-u.ac.jp

ですのでので,端末に表示が可能なようにローカル・ホストで,

    % xhost + avs.kudpc.kyoto-u.ac.jp

を一度実行しておかなければなりません。AVSサーバにはtelnetなどを用いて接
続し,sakuraと同じIDおよびパスワードでログインします。

  ロングインした後,自分の端末のディスプレイ番号を指定してからAVSを起動
します。ディスプレイ番号は,自身のローカル・ウィンドウの環境変数DISPLAYで
確認できます。たとえば,端末のネットワーク・アドレスが

    x1.kudpc.kyoto-u.ac.jp

であるような場合,ローカル・ウィンドウで

    % echo $DISPLAY
    x1.kudpc.kyoto-u.ac.jp:0.0

となるはずです。これを用いてAVSサーバ上で,

    ghibli% setenv DISPLAY x1.kudpc.kyoto-u.ac.jp:0.0

を実行することにより,自分の端末に表示されるようになります。あとは,

    ghibli% avs

と入力することにより,AVSが実行されます。

  今回テスト運用を行うAVSサーバは,当センターの利用番号でご利用いただけます。
ログイン名およびパスワードはsakuraと共通であり,特に登録手続き等は必要ありま
せん。平成7年10月末まではテスト運用のため使用CPUについては負担金課金はありま
せんが,ホーム・ディレクトリはsakuraと共通ですので,ファイルを作成した場合に
は負担金が掛かってきます。なお,正式運用時には,sakuraと同様の負担金課金を行
なう予定です。

テスト運用参加要領
 
  1. 運用時間は当センターの運用時間帯に同じです。

  2. AVSサーバ利用で障害など不具合があった場合,当センター,プログラム相談室
    へご連絡ください。
     または,consult@kudpc.kyoto-u.ac.jpへメールで連絡してください。

  3. "テスト運用参加報告書"として,システム運用掛へテスト運用終了後,利用内容
    使い勝手,障害などを御報告ください。
     記入用紙は後日,送付予定です。

  4. "AVSサーバ利用説明会"を次のとおり開催します。
    事前の受講申し込みはいりませんので,お気軽にご参加ください。
     
          日    時     8月31日(木) 13:30〜16:00
          場    所     大型計算機センター 3階講習室


6. VPP特別講習会の開催について

  並列ベクトル計算機VPP500の利用方法についての特別講習会を次のとおり
開催します。
  本講習会では,実践的なVPP FORTRANプログラミングの講義と実習を行ない
ます。実習は講習会当日の実習に加えて,1週間の自由実習期間が設けられて
おります。
  この特別講習会に参加して,並列化プログラミングを試してみませんか。
  是非,御参加ください。


    (1)  開催日時:9月4日 (月)
                   10:30〜16:00

    (2)  講習場所:大型計算機センター3階講習室

    (3)  講習内容: VPP プログラミング入門

            ・VPP における並列モデルと VPP Fortran の文法
            ・並列化の実際
            ・簡易並列化方法
            ・行列計算並列ライブラリ

    (4)  申込先  :共同利用掛
                   TEL. 075-753-7407  or  075-753-7424

    (5)  申込期限:8 月 30 日(水)


7. 遠隔地利用者講習会の開催について

  遠隔地利用者講習会を次のとおり開催します。京都大学大型計算機センター
の利用資格を有している、開催大学及びその近隣の機関(大学等)に所属され
ている方を対象としています。

1)  開催場所:鳥取大学

    (1)  開催日時:9月7日(木)  13 : 30 〜 17 ; 00
                      8日 (金)  10 : 00 〜 15 : 00
    (2)  講習内容:センター案内
                   インターネットの有効利用
                    VPP プログラミング入門

    (3)  申込先  :鳥取大学情報処理センター
                   TEL. 0857-28-0321 内線4061

    (4)  申込期限:8 月 30 日(水)


8. 開発計画(1995年度後期)募集について

  今年度の開発計画後期分を下記のとおり募集します。
開発計画は、比較的短期に成果が多数の利用者に還元されるプログラム・ライブラリ
または、共用データベースの開発・作成を目的としています。従って、その開発計画
に汎用性のあることが必要となります。本計画のための利用負担金は、原則として、
センター負担となっています。

                       記
   応 募 資 格    本センターの有資格者
   締  切  日     8月31日(木)
   汎用性の基準   1) 開発の成果が複数の異なる研究分野において利用されること
                  2) 開発結果がセンターのプログラム・ライブラリおよび共用デ
                     ータベースに登録されて相当多数の利用者に使用されるか、
                     または、センターの運用、業務等を通じて間接的に利用者の
                     利益として還元され得るもの。
   申 請 方 法    所定の申請書を共同利用掛まで提出してください。
                  申請書は、共同利用掛(Tel 075-753-7424)に請求してください。