ニュース 1998 No.3

 

目次

  1. UNIX系システムへの端末接続用電話番号の統合について
  2. 4月からの運用時間について
  3. 年度末および年度始めの運用日程について(再掲)
  4. オンラインドキュメントブラウザOLIASの運用停止について
  5. UXPからの並列計算機へのジョブ投入の廃止予告について(再掲)
  6. UNIX版のXYGRAPHの公開について
  7. PGPLOTの公開について
  8. KPLOTサブルーチン・ライブラリの運用開始について
  9. データベースQCLDBの運用システムの変更およびデータ更新について
  10. データベースGEOMAGのデータ更新について
  11. 平成10年度前期CPU定額利用申請の受付について(再掲)
  12. 前期CPU定額利用の申請コマンドおよびメールについて(再掲)

 

 


1. UNIX系システムへの端末接続用電話番号の統合について

 現在、本センターで端末接続用電話回線を準備しているUNIX系システムは汎用UNIXシステム(sakura)とUXPシステム(uxp)です。これらシステムの効率利用のため、4月1日からuxp接続用電話回線の一部をsakura接続用電話回線と統合します。このため、統合した回線では、電話番号、接続操作が次のとおり変更となりますので、ご注意願います。

UNIX系システム接続電話番号表

System 回線種別/同期/速度(bps) 3月30日まで 4月1日から 備考
sakura Analog/Async/ 1200-28800 753-7470 753-7470 変更なし
Digital/Async/9600 7498 7498 変更なし
Digital/Async/19200 7489 7489 変更なし
ISDN /Sync /64000 753-7461 753-7461 変更なし
uxp Analog/Async/ 1200-2400 753-7478 753-7470 統合
Analog/Async/ 1200-14400 753-7479 753-7470 統合
Digital/Async/9600 7491 7498 統合
Digital/Sync /9600 7490 7490 変更なし

接続操作

 次のような操作で UXP に接続できます。(1)、(4)、(5)は従来通りです。

 (1) 上の表の電話番号に電話
 (2) センターからの接続先システム入力要求メッセージ表示
 (3) 接続先システムをホスト名で入力
 (4) 利用者番号入力
 (5) パスワード入力

{操作例}

 (1) モデムからダイアル
 (2) Welcome to KUDPC Terminal Server(phone ....)
   Available machine: sakura apps msp uxp
 (3) Enter machine name: uxp
 (4) login: 利用者番号
 (5) password: パスワード

 

 

2. 4月からの運用時間について

 4月からの運用時間は下表のとおりです。
 後期の運用時間として、木曜日の館内利用時間を21時まで延長しておりましたが、4月より前期の時間帯になり、終了が16時30分となります。
 木曜日の館外利用時間はシステムテストなどの作業のため運用終了時間を繰り上げる場合があります。ログオン時のメッセージにご注意ください。

曜日

館内

館外

9:00〜21:00 8:45〜翌日へ
9:00〜16:30 前日〜17:00
9:00〜21:00 8:45〜翌日へ
9:00〜16:30 前日〜24:00
9:00〜21:00 8:45〜翌日へ
閉館 前日〜24:00

 

 

3. 年度末および年度始めの運用日程について(再掲)

 年度末および年度始めの運用日程は下記のとおりです。

<年度末>

  1. 計算機システムの利用
  1. その他の利用

<年度始め>

 4月1日(水)から、平常どおり運用します。

 

 

4. オンラインドキュメントブラウザOLIASの運用停止について

 1996年12月より汎用UNIXシステムsakura上で試験的に運用しておりましたオンラインドキュメントブラウザOLIASの運用を、1998年3月末を持って停止します。OLIASで提供していた会話型ベクトル計算機abacusおよび並列ベクトル計算機VPP500関係のオンラインドキュメントは、本センターのWWWサーバ上の
  
http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Fujitsu_Manual/
で公開しておりますので、今後はこちらをご利用ください。
 なお、WWWによる当該ドキュメントの閲覧には利用者番号が必要ですが、負担金はかかりません。

 

 

5. UXPからの並列計算機へのジョブ投入の廃止予告について

 1998年3月末をもってuxpからVPP500(並列ベクトル計算機)へのNQSジョブ投入を廃止する予定です。これに伴いuxpでは、次のコマンドが使用できなくなります。

・frtpx : UXP/M VPP FORTRAN77 EX/VP 及び EX/VPP コンパイラ
・frtvcc : UXP/M VPP C/VP コンパイラ
・qsub : NQSジョブ投入用コマンド
・qstat : NQSジョブ状況表示コマンド
・qdel : NQSジョブキャンセルコマンド

 なお、VPP500へのNQSジョブ投入は、abacus(会話型ベクトル計算機)からお使いいただけます。abacusでのNQSに関するコマンドは、

・frt : UXP/V Fortran90/VPP コンパイラ
・vcc : UXP/V C/VP コンパイラ
・qsub : NQSジョブ投入用コマンド
・qsh : 会話的なNQSジョブ投入用コマンド
・qstat : NQSジョブ状況表示コマンド
・qs : NQSジョブ状況表示コマンド( 簡易指定版)
・qdel : NQSジョブキャンセルコマンド
・gsize : グローバル変数の大きさを知るコマンド

です。abacusからのNQSジョブ投入に関するドキュメントや、NQS用のスクリプト集が、abacusの/usr/local/Doc/の下に用意してあります。また、センターのホームページの『ハイパフォーマンスコンピューティング』もご覧ください。
  http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/HPC-WG/

 

 

6. UNIX版のXYGRAPHの公開について

 4月1日より、XYGRAPH(直交座標グラフ作成サブルーチン・パッケージ)のUNIX版を公開します。公開するシステムは、汎用UNIXシステムsakuraと会話型ベクトル計算機システムabacusです。これはMSPにおいて運用中の京都大学作成ライブラリ XYGRAPHの仕様をもとに、PGPLOT(Graphics Subroutine Library)を組み合わせてUNIXシステムで同様な作図ができるようセンターで作成したものです。
 使用方法や各ルーチンの説明は,次のURLをご覧ください。
  
http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/HPC-WG/
 また、広報Vol.31,No.2に解説記事を掲載する予定です。
 なお、UNIX版XYGRAPHについては、次のアドレスにお問い合わせください。
  
hpc-wg@kudpc.kyoto-u.ac.jp

 

 

7. PGPLOTの公開について

 4月1日より、カリフォルニア工科大学で配布されているPGPLOT(Graphics Subroutine Library)をセンターのシステムに移植し公開します。公開するシステムは、汎用UNIXシステムsakuraと会話型ベクトル計算機システムabacusです。
 使用方法や各ルーチンの説明は,次のURLをご覧ください。
  
http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/HPC-WG/
 また、広報Vol.31,No.2に解説記事を掲載する予定です。

 

 

8. KPLOTサブルーチン・ライブラリの運用開始について

 CALCOMPインターフェースのプログラムを実行して直接的にPostScriptファイルを作ります。汎用機(MSP)でもUNIXでも同様の結果を得ることができます。汎用機で処理したPostScriptファイルはsakura側にファイル転送して各プリンタに出力します。 図面の大きさはA4サイズで、用紙の長い方をX軸とし(ランドスケープ型)、紙面の左下隅を原点(0,0)に設定してあります。プロッタの基本ルーチン、ファンクショナル・ルーチンが利用できます。汎用機ではcoreシステム、XYGRAPH(ただしTONEルーチンは不可)も利用できます。
 運用開始は4月1日からです。詳しくはセンターのホームページ
  
http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/
をご覧ください。広報にも掲載する予定です。

1.使い方
 1.1汎用機(MSP)
 1.1.1バッチ処理
 //KPLOT  JOB 利用番号,パスワード,CLASS=ジョブクラス
 //  EXEC FORT,PLOT=KPLOT
 //FORT.SYSIN DD DSN=ソースプログラム名,DISP=SHR
 :
 //GO.FT99F001 DD DSN=PostScriptファイル名,UNIT=PUB,
 // DISP=(NEW,CATLG,DELETE),SPACE=(TRK,(200,50),RLSE),
 // DCB=(RECFM=FB,LRECL=80,BLKSIZE=6320)
 //
 1.1.2会話型処理
 :
 # LKLIB PLOT(KPLOT)
 # ALLOC F(FT99F001) DA(PostScriptファイル名) NE CAT TR -
 SP(200 500) UNIT(PUB) RECFM(F B) LRECL(80) BLKSIZE(6320)
 # FORT ソースプログラム

 実行後、sakura側にファイル転送します。ここでDD名FT99F001は他のREAD,WRITEに使用できません。

 1.2UNIX(sakuraを例にします)
 :
 sakura% frt ソースプログラム -lkplot -lkplotfunc
 sakura% ./a.out
 sakura% ghostview fort.99
 sakura% lpr -Plw fort.99

 ここでkplotはライブラリ名,kplotfuncはファンクショナル・ルーチンのライブラリ名です。

 

 

9. データベースQCLDBの運用システムの変更およびデータ更新について

 データベースQCLDBは量子化学計算に関する文献情報であり、UXPシステムでサービスを行ってきましたが、1998年3月3日よりアプリケーション・サーバ(appsシステム)に運用システムを変更しました。
 これに伴いUXPシステムでのサービスは1998年3月末をもって廃止いたします。また、データベースの呼び出しコマンド名はdls qcldbからqcldbになりました。データ件数は4,005件追加し、合計36,856件となりました。ご利用ください。

<データベースの呼出し方法> <appsシステム>

 alba% qcldb <--- qcldb の呼び出しコマンド
 
 ----- WELCOME TO QCLDB (VER. 3.0 ) -----
 COPYRIGHT (C) QCDB GROUP, IMS AND NACSIS
 THE DATABASE CONTAINS 36856 RECORDS
 
 / 1
 sea h2o
 -----) 2990 HIT(S)
 / 2
 ----- END OF RETRIEVAL OF QCLDB --------
 ---------- SEE YOU AGAIN ---------------
 alba%

 

 

10. データベースGEOMAGのデータ更新について

 データベースGEOMAGは地磁気観測に関する情報です。今回、テーブルSTATおよびSDTを更新しました。SDTは観測データの保有情報で131件追加し、合計16,705件になりました。なお、カラムSFの値には地磁気1秒値を表す1SCMAGという値で1986年からのデータが入力されています。STATは観測所に関する情報で1件追加し、合計484件になりました。STATはデータ追加以外にもカラムの値の更新が行われている場合があります。ご利用ください。データ更新は1998年3月6日に実施しました。

<データベースの呼出し方法> <KUMAシステム>
 # RDB GEOMAG

<検索例>
 STRACT> sel * from geomag.sdt where ye > 1997

 

 

11. 平成10年度前期CPU定額利用申請の受付について(再掲)

 平成10年度も、前期CPU定額利用申請の受付を行います。
 これは、計算機システムの比較的すいている4月〜9月までの間演算経費(CPU利用金額)に限り、申請額(10万円)の負担により、その10倍(100万円)まで利用できるものです。
 申請及び利用要領は下記のとおりです。多数ご利用ください。

               記

<申請について>

申請受付期間 平成10年3月2日(月)〜平成10年4月10日(金)
申請方法 TSSコマンドまたはe-mailによる
 TSSコマンドの場合 コマンド名 teigaku
 e-mailの場合 アドレス
teigaku@kudpc.kyoto-u.ac.jp
(詳細については「前期CPU定額利用の申請コマンド及びメールについて」を参照)
申請額 一つの支払いコードにつき10万円。ただし、今年度は前期CPU定額利用のできる支払コードは校費のみですのでご注意ください。
申請の承認 申請が承認された場合は、4月上旬までに承認書を送付します。
申請の取消 申請受付期間内であれば取消ができます。
申請受付期間終了後の取消はできません。
申請条件
  1. 平成10年度の計算機利用申請手続きが完了していること。
  2. 計算機利用申請時の利用負担金支払見込額が10万円以上であり、かつ校費の支払コードであること。

* 実際の利用負担金の請求額は、演算経費(CPU利用金額)のほか共用ファイルに関わる額、出力に関わる額等が加算されますので10万円を超える額が必要となります。ご注意ください。

 

<前期CPU定額利用の利用要領>

  1. 前期CPU定額利用(以下「定額利用」という)の利用期間は、前期(4月〜9月末日)までです。
  2. 定額利用の利用範囲は、利用期間中の演算経費(利用CPUの負担金額)の合計額が、10万円を超え100万円までです。なお、100万円を超えて利用された部分は、規程どおりの負担金の請求を行います。
  3. 定額分(10万円)の負担金の請求について
  1. 4月〜9月の毎月の負担金計算は、4月からの演算経費の合計額が10万円を超えるまでは、その月の実際の利用金額で請求を行います。
  2. 4月からの演算経費の合計額が10万円を超えた場合は、10万円を超えた分から100万円までは請求いたしません。
  3. 9月分までの演算経費の合計額が10万円に満たない場合は、9月分の演算経費に定額分の差額{100,000-(4月〜9月までの実際の演算経費の合計額)}を加算して9月分として請求を行います。つまり、4月〜9月までの定額利用が10万円に満たない場合でも、9月分にその差額を加算して4月〜9月分の定額利用金額が10万円となるように請求を行うということです。
  1. 定額利用期間中に所属変更があった場合の利用期限は、その支払コードの利用期限までとします。なお、定額利用が10万円に達していない場合でも前項3-Cの適用は行いません。

 本定額利用は、定額申請額の10倍の計算を保証するものではなく、定額利用申請者が、4月〜9月の期間において、10万円を超えて利用した演算経費について、100万円までの部分は請求しないということです。
 また、演算経費以外については規程どおりの負担金とし、定額利用の対象とはなりません。
 ジョブの負担金は、ジョブを投入した時点ではなく、ジョブが終了した時点(出力を含む。)で確定します。
 したがって、9月に投入したジョブを10月まで持ち越した場合は、10月分の負担金として通常の負担金計算がされますので注意してください。
 定額利用申請は、申請が承認された4月以降において、取消の申し出があっても受理できないので、十分留意のうえ申請してください。

* 不明な点は、共同利用掛までお問い合わせください。Tel.075-753-7407,7424

 

 

12. 前期CPU定額利用の申請コマンド及びメールについて(再掲)

 前期CPU定額利用の申請は、TSSコマンド又はe-mailで平成10年3月2日(月)〜4月10日(金)の間に行ってください。

1.TSSコマンド名は teigaku です。

 コマンドを実行し、入力促進に従い、処理の種類、支払コードを入力し、申請内容を確認後申請するを選択すると申請用データがセンター側に送付されます。
 但し、指定した支払コードの予算額の残が10万円未満の場合や、校費以外の支払コードが指定された場合は、受付られません。

実行例 :
 # teigaku

<<<<<< 定額利用申請 >>>>>>
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
+ 利用者番号 ===> A99999        +
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
支払コード         ====>    A
総利用見込額        ====> 200000 円
第2センター利用見込額計   ====>  30000 円

(1) 処理の選択
*********************************************************
*    1: 新規 2: 訂正                  *
*    3: 取消 9: 終了                  *
*********************************************************
処理は? : 1
(2) 支払いコードは?
*********************************************************
*    A-F : 国立大学校費                *
*    G-J : 公/私立学校校費   9 : 終了        *
*********************************************************
支払いコード入力 : A
定額申請の確認
  利用者番号        ====> A99999
  支払コード        ====>    A
  定額の額         ====> 100000 円

1: 申請する 2: 申請しない ? : 1
*********************************************************
* 定額申請受付終了                    *
* 審議の上承認された場合は後日承認書を送付いたします。 *
*********************************************************

2.メールによる申請

 メールアドレスは teigaku@kudpc.kyoto-u.ac.jp です。本文が申請区分、利用番号と申請の支払コードのみのメールを送ってください。申請区分はteigaku:です。申請取消は cancel-teigaku:です。

 {メール例}

  1. 申請の場合
    teigaku:j55555a
  2. 申請取消メールの場合
    cancel-teigaku:j55555a

 

3.前期CPU定額利用承認について

 4月上旬に、前期CPU定額利用承認書を送付します。

 

4.留意事項

 4月10日以降は申請の取消はできません。