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ニュース 2001 No.11

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目 次

  1. 年末・年始のサービスについて
  2. 計算機サービスの休止について(再掲)
  3. UNIX版SASシステムの運用開始について
  4. IMSLライブラリの運用開始について
  5. Tecplotのバージョンアップについて
  6. 遠隔地講習会の受付について(再掲)

1. 年末・年始のサービスについて

今年の年末・年始は、以下のとおりサービスを行いますので、ご利用ください。

12月27日 12月28日 12月29日〜1月3日 1月4日
館外 通常サービス 通常サービス 通常サービス
館内 午後5時まで 休 館
相談室 通常サービス
資料室

注)トラブル等で計算機が停止した場合は、当該計算機のサービス再開は1月4日以降となりますので、ご了承ください。

2. 計算機サービスの休止について(再掲)

平成13年12月末までのサービス休止日程が決まりましたのでお知らせします。

なお、作業終了次第、サービスを再開します。

また、停止日に変更があった場合は、ニュース等で迅速にお知らせしますので、十分ご注意ください。

12月22日(土)8:00 〜 12月25日(火)9:00

本センターの電気設備の改修のため、全サービスを休止します。

なお、メールサーバ等は工事が完了しだいサービスを再開する予定です。

3. UNIX版SASシステムの運用開始について

UNIX版SASシステムを計算サーバSPP(Scalar Parallel Processor)で平成13年11月14日(水)より運用しています。なお、メインフレーム版のSASシステムは、現状どおりMSPシステムで運用します。

UNIX版SASシステムで使用できるSASプロダクトは、以下のとおりです。

・Base SASソフトウェア
SASシステムの基本となるプロダクトで、各オプションプロダクトを統合する役割をおっています。また、Base SASソフトウェアには、DATAステップ処理機能やレポーティング、記述統計等のデータ処理機能および統合操作環境DMS(Display Manager System)の処理機能をもっています。
・SAS/STATソフトウェア
回帰分析、分散分析、多変量解析、判別分析、クラスター分析、カテゴリカル解析、生存時間分析等の統計解析処理を目的としたプロダクトです。
・SAS/GRAPHソフトウェア
プロット図、チャート図、3次元グラフ、等高線図、地図グラフを作成することができます。
・SAS/ETSソフトウェア
時系列データの統計解析と経済のシステムを連立方程式によるモデリングが行えるプロダクトです。
・SAS/INSIGHTソフトウェア
グラフ出力やデータ解析をメニューとマウスの操作で行うビジュアルデータ解析のプロダクトです。
・SAS/LABソフトウェア
グラフ、レポートとともに解析結果が報告されるため、統計解析の専門家でなくても統計解析が行えるようにしたデータ解析ガイドのプロダクトです。
・SAS/IMLソフトウェア
行列演算を線形代数に近い表現で会話的に行なえる対話型行列演算型のプロダクトです。このプロダクトでは、一般逆行列、固有値分解、FFT、QP(2次計画)、時系列モデリング手法等が処理できます。SAS/IMLは、ファイルの入出力、条件判断、反復、モジュールを備えた対話型行列演算言語です。

今回新規に導入したプロダクトは、SAS/INSIGHTソフトウェアとSAS/LABソフトウェアです。MSPシステムでサービスしているSAS/ORソフトウェアとSAS/ASSISTソフトウェアは、利用できませんのでご注意ください。

実行形式には、次の3通りあります。日本語表示が標準となりますので、英語で表示する場合は -english を実行時のオプションとして指定してください。

<ディスプレイマネージャモードでの実行>

spp> sas


<対話型ラインモードでの実行>

spp> sas -nodms


<バッチモードでの実行>

spp> sas SASプログラムのファイル名 &

SASプログラムのファイル名は、xxxx.sas の形式で作成して下さい。バッチモードでは拡張子(.sas)を指定する必要はありません。また、バッチモードでの実行結果は、プロシジャの出力がプログラムと同じ名前に .lst の拡張子を付けたファイル、ログは .log の拡張子を付けたファイルにそれぞれ出力さ
れます。

利用方法は、下記の本センターのホームページを参照してください。

http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/Services/SAS/unix/

4. IMSLライブラリの運用開始について

11月21日(水)より計算サーバsppで、IMSLライブラリの運用を開始します。

IMSLライブラリは、1000以上の豊富な機能を備えた数値計算・統計解析用のFortranサブルーチンライブラリで、一部のサブルーチンはMPIにより並列化されています。

IMSLライブラリの使用は、次のようにします。

  1. 環境変数の設定

    以下のコマンドを実行します。これにより、IMSLライブラリを使用するために必要な環境変数が設定されます。

    (32bitアドレッシングモードで使用する場合)
    % eval `/etc/skel/imsl32`
    (64bitアドレッシングモードで使用する場合)
    % eval `/etc/skel/imsl64`
  2. 翻訳・結合

    翻訳・結合は、"frt"コマンドに、翻訳オプションとして$F90FLAGSを指定し、結合オプションとして$LINK_F90を指定します。

    【例】 sample.f90を翻訳し、IMSLライブラリを結合する

    % frt $F90FLAGS sample.f90 $LINK_F90

    また、MPI並列版IMSLライブラリを使用するときの翻訳・結合方法は、"mpifrt"コマンドに、翻訳オプションとして$F90FLAGSを指定し、結合オプションとして$LINK_MPIを指定します。

    【例】 sample-para.f90を翻訳し、IMSLライブラリ(MPI並列版)を結合する

    % mpifrt $F90FLAGS sample-para.f90 $LINK_MPI

詳細は次のURLをご覧ください。オンラインマニュアル(PDF)もおいてあります。なお、製本マニュアルは、3F図書資料室に備えています。

http://www.kudpc.kyoto-u.ac.jp/SPP/IMSL/

5. Tecplotのバージョンアップについて

10月31日よりVisualizationソフトウェア・パッケージであるTecplotがTecplot9.0にバージョンアップされています。

使い方、画面構成等について従来と変わりはありませんが様々なフォーマットのデータを読み込むためのアドオンと種々の外部画像ファイルへの出力に対応した機能が追加されています。ご利用ください。

6. 遠隔地講習会の受付について(再掲)

下記要領により遠隔地利用者のための講習会を受付けております。

1.講習内容 講習会メニューは相談に応じます。
2.開催期間 平成13年10月〜12月の希望日(双方で調整)
3.講習会場 利用者の所属機関の施設等を利用しての実施
4.申込み条件等 センターID所有の利用者もしくは申請資格を有する者10名以上が集まり、その代表者が申込んでください。
講習会実習用IDを発行します。
出来る限り1機関だけでなく、近隣の機関にも案内を出し、参加者を募ってください。
5.申込み先 京都大学大型計算機センター共同利用掛(2階)
TEL: 075-753-7424,7407
E-mail: kyodoriyo@kudpc.kyoto-u.ac.jp 
FAX: 075-753-7449