--- title: Paraview --- [toc] ## 利用環境{#enviroment} ### 利用できるバージョン・システム{#version} 以下の表に示す Paraview を利用することができます。 |バージョン | モジュールファイル名 | システムA | システムB/C | システムG | クラウドシステム | 備考 |--- | --- | --- | --- | --- | --- | --- |1.1.2 | paraview/5.11.0 | + | + | + | + | \+ : すべてのユーザが利用可能 \- : 利用不可 ## 機能概要 {#overview} Paraviewは、データの分析、解析、可視化を行うことが可能なオープンソースソフトウェアです。 多種多様なデータ形式の読み込みに対応しており、サーバ/クライアント方式を用いることで、 大規模なデータセットを処理することも可能です。 ## 利用方法{#usage} ### 環境設定 (moduleコマンドの実行) `module`コマンドを実行し、環境設定を行います。(利用したいバージョンのmoduleファイルをロードします) ```nohighlight $ module load paraview ``` ### 起動方法 (スタンドアローン方式) {#run_standalone} 次のコマンドを実行し、Paraviewを起動します。tssrunコマンドの詳細は、会話型処理(/run/interactive) をご覧ください。 ```nohighlight $ tssrun -p gr19999b --x11 paraview ## 「gr19999b」 の部分はご自身が所属するコースのキュー名に変更してください。 ## パーソナルコースやグループコースの契約がない場合は、「eb」としてください。 ``` #### スレッド並列計算の利用 {#openmp} 複数のコアやスレッドを用いてParaviewを起動したい場合は、--rsc オプションを用いて 使用するコア数やスレッド並列数を指定することができます。 ```nohighlight ## 例:4コア、4スレッドで起動する場合 $ tssrun -p gr19999b --rsc c=4:t=4 --x11 paraview ## 「gr19999b」 の部分はご自身が所属するコースのキュー名に変更してください。 ## パーソナルコースやグループコースの契約がない場合は、「eb」としてください。 ``` ### 起動方法 (サーバ・クライアント方式) {#run_server_client} ParavViewのサーバ・クライアントモードを用いることにより、大規模データの解析/可視化処理に かかる時間の短縮や、一度に解析/可視化することが可能な処理量を拡張することができます。 1. 次のコマンドを実行し、Paraviewのサーバ機能を起動します。 ```nohighlight ## 4プロセスでMPI並列、プロセスあたりの10コア、4スレッドを割り当てる場合 $ tssrun -p gr19999b --rsc p=4:c=10:t=10 pvserver --force-offscreen-rendering ## 「gr19999b」 の部分はご自身が所属するコースのキュー名に変更してください。 ## パーソナルコースやグループコースの契約がない場合は、「eb」としてください。 ``` サーバ機能が問題なく起動すると、コンソールに以下のような出力がされます。 ```nohighlight Waiting for client... Connection URL: cs://xb9999:11111 Accepting connection(s): xb9999:11111 ``` このとき表示されている、 `Connection URL: cs://xb9999:11111` の部分が Paraviewのサーバ機能が起動しているホスト名と、ポートの情報となります。 項番 5.で使用しますので、控えておいてください。   2. 新しいコンソールを立ち上げて、Paraviewのクライアント機能を起動します。 ```nohighlight ## 例:4コア、4スレッドで起動する場合 $ tssrun -p gr19999b --rsc c=4:t=4 --x11 paraview ## 「gr19999b」 の部分はご自身が所属するコースのキュー名に変更してください。 ## パーソナルコースやグループコースの契約がない場合は、「eb」としてください。 ```   3. ParaViewが起動したら、青丸で囲った部分を押下し、サーバとの接続を行うためのWindowを表示します。 ![](01_paraview_base.png?lightbox=80%&resize=500) 4. 接続するサーバの管理画面が表示されますので、赤枠で囲った部分を押下してください。 ![](02_choose_server.png?lightbox=80%&resize=500) 5. サーバの新規設定画面が表示されます。Hostと書かれたテキストボックスには、 1.で表示された情報が、**cs://xb9999:11111** である場合は、`xb9999-ib0` ( **ホスト名** + **-ib0**) -と入力してください。 Portと書かれたテキストボックスには、1.で表示された情報が、 **cs://xb9999:11111** である場合は、`11111` (待受ポート番号) と入力してください。 入力が完了したら、Configureと書かれたボタン(赤枠で囲った部分)を押下してください。 ![](03_edit_serverinfo.png?lightbox=80%&resize=500) 6. クライアント起動時にサーバへ自動接続有無の選択画面が表示されます。 Startup TypeはManual(デフォルト)とし、Saveと書かれたボタン(赤枠で囲った部分)を 押下してください。 ![](04_save_serverinfo.png?lightbox=80%&resize=500) 7. サーバ選択画面に戻りますので、項番5で設定したサーバが選択されていることを確認し、 Connect(赤枠で囲った部分)を押下してください。 ![](05_connect_server.png?lightbox=80%&resize=500) 以上で、解析/可視化処理の一部の処理を、MPI並列で立ち上げたサーバを用いて実行する事が 可能となります。