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452be89a
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 title: 'Nice DCVでのログイン'
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 [toc]
 
 ## Nice DCVとは{#nicedcv}
 
 Nice DCVは、サーバ側のGPUを利用し、可視化アプリケーション等の2D/3Dグラフィックを高速に描画可能なリモートデスクトップソフトウェアです。
 データ圧縮技術により通信トラフィックを抑えているため、遠隔地でも快適にGUIベースのアプリケーションをご利用いただけます。
 専用のクライアントソフト(Windows, Mac, Linux)からご利用頂けます。
 
 ## 前提条件{#prerequisite}
 
 * 下記のサイトからクライアントソフトをダウンロードし、インストールして下さい。<br>[https://download.nice-dcv.com/](https://download.nice-dcv.com/)
 * [鍵ペアの作成と公開鍵の登録](/login/pubkey) の手順で鍵ペアを作成し、[利用者ポータル](https://web.kudpc.kyoto-u.ac.jp/portal/) から公開鍵を登録していること。
 * [SSHでのログイン](/login/login) で、アプリケーションサーバへのログインができること。
  * Windowsでは、[MobaXterm](/login/mobaxterm)で接続することも可能です。MobaXtermはx11サーバ、SSHクライアント、ファイル転送等を行うことができる便利なツールボックスです。
 
 ## 接続手順{#procedure}
 
 NiceDCVは、以下のアプリケーションサーバでご利用いただくことが可能です。
 
 接続先 | アドレス
 ---------- | ------------
 アプリケーションサーバ  | app.kudpc.kyoto-u.ac.jp
 
 NiceDCVは、外部から直接利用いただくことができないため、SSHのポートフォワーディング機能を用いて
 アプリケーションサーバに接続いただく必要があります。
 以下の何れかの手順を参考に接続をお願いします。
 
 ### ポートフォワーディングの設定{#forward}
 #### コマンドプロンプトやターミナルなどを用いる場合{#cui}
 
 1. sshコマンドでアプリケーションサーバへログインします。その際、**localhost:5901** へのポートフォワーディングを行います。
     ```nohighlight
     $ ssh {利用者番号}@app.kudpc.kyoto-u.ac.jp -L 5901:localhost:5901 
 
     例:b59999 ユーザでログインする場合    
     $ ssh b59999@app.kudpc.kyoto-u.ac.jp -L 5901:localhost:5901 
     ```
 2. **コマンドプロンプトやターミナルを閉じずに**、[Nice DCVクライアントの設定](#connect_nicedcv) へお進み下さい。
 
 #### MobaXtermを用いる場合(Windowsのみ){#guiconnection}
 1. [MobaXtermの利用方法](/login/mobaxterm)を参考に、MobaXtermを起動します。
 1. ツールバーから「Tunneling」をクリックします。
 ![](01_top_toolbar.png?lightbox=100%&resize=450)
 2. 「New SSH tunnnel」をクリックします。
 ![](02_createtunnel.png?lightbox=100%&resize=450)
 3. 「Local port forwarding」にチェックを入れ、下記の値を入力します。
 * <Forwarded port\>:5901
 * <SSH server\>:app.kudpc.kyoto-u.ac.jp
 * <SSH login\>:スーパーコンピュータシステムの利用者番号(ID)
 * <SSH port\>:22
 * <Remote server\>:localhost
 * <Remote port\>:5901
 4. 「Save」をクリックします。
 ![](03_tunnel_settings.png?lightbox=100%&resize=450)
 5. 鍵のマークをクリックし、鍵ペアの作成と公開鍵の登録で作成した秘密鍵を選択します。
 6. Startボタンをクリックします。
 ![](04_tunnel_start.png?lightbox=100%&resize=450)
 7. アプリケーションサーバへログインします。
 8. **MobaXtermの画面を閉じずに**、[Nice DCVクライアントの設定](#connect_nicedcv) へお進み下さい。
 
 ### Nice DCVクライアントの設定{#connect_nicedcv}
 
 1. [ポートフォワーディングの設定](#forward) で接続したコンソール上で、以下のコマンドを実行し
 セッションの登録を行って下さい.
     ```nohighlight
     $ dcv create-session {利用者番号}
 
     (例)
     $ dcv create-session b59999
     ```
 
 1. Nice DCVのクライアントソフトを起動後、入力欄に **localhost:5901#利用者番号** と入力し、Connect をクリックします。
        ![](01_dcv_connect_ja.png?lightbox=100%&resize=450)
 
 2. 初回接続時は、ポートフォワーディングで接続いただく都合上、証明書のドメイン名と接続時のドメイン名(localhost)に
 差分があるため,以下のような警告画面が表示されます。
 表示される[fingerprint](#fingerprint)が、以下の何れかに一致している場合は、「Trust&Connect」を押下して、進んでください。
 
 ![](02_dcv_checksha1.png?lightbox=100%&resize=450)
 
 #### app.kudpc.kyoto-u.ac.jp で使用する証明書のfingerprint{#fingerprint}
 | fingerprint |
 | ----------- |
 | 8E-EA-71-67-C7-99-0B-C1-BF-34-3A-F8-23-B0-6D-0E-62-B1-4B-2B |
 
   
 3. "UserName" に利用者番号、"Password" に「利用者ポータル」にログインする際に使用するパスワードを入力し、Login をクリックします。
     ![](03_dcv_login_ja.png?lightbox=100%&resize=450)
 3. 接続に成功すると、GNOME Desktopが表示されます。なお、GNOME Desktop のスクリーンロック時のパスワードは、「利用者ポータル」にログインする際に使用するパスワードです(秘密鍵のパスフレーズではありません) 
     ![](04_dcv_desktop.png?lightbox=100%&resize=450)
 4. 「Applications」、「System Tools」、「Terminal」の順にクリックし、Terminalを起動します。
     ![05_dcv_desktop](05_dcv_desktop.png?lightbox=100%&resize=450)
 
 ## 利用終了手順
 1. [ポートフォワーディングの設定](#forward) で接続したコンソール上で、以下のコマンドを実行し
 セッションの終了処理を行って下さい.
     ```nohighlight
     $ dcv close-session {利用者番号}
 
     (例)
     $ dcv close-session b59999
     ``` 
 
 ## 補足事項{#notes}
 
 ### 同時セッション数について{#max_connection}
 
 1ユーザが同時に登録できるセッションは1つまでとさせて頂きます。
 なお、同一のセッションへの同時接続には制限はありません。
 
 ### 資源の制限{#shigen}
 
 * アプリケーションサーバは、すべてのユーザがノードを共有して利用する形態となっております。
 * 1ユーザが同時に利用できるCPUコア数は、**8コア** となっており変更することはできません。
 * 1ユーザが同時に利用できるメモリ量は、**64GB** となっており変更することはできません。
 * セッションを登録してからの経過時間が24時間を超えると、セッションは強制終了されます。
   終了時にセッションはリセットされ、レジュームは行われませんので、ご注意ください。
 
 ### dcvコマンドについて{#kudcv}
 
 dcv コマンドは、セッションの登録、詳細の確認、終了に対応しています。
 「b59999」の部分は、**ご自身の大型計算機システム利用者番号に置き換えて**ご利用ください。
 
 * セッションの登録
     ```nohighlight
     $ dcv create-session b59999
 ```
 * セッションの詳細の確認
 ```nohighlight
   $ dcv describe-session b59999
       Session:
 	id: b59999
 	owner: b59999
 	X display: :1
 	X authority: /run/user/59999/dcv/b59999.xauth
 	display layout: 800x600+0+0
 ```
 * セッションの終了
 ```nohighlight
     $ dcv close-session b59999
 ```