user/pages/09.software/40.adams/docs.ja.md
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495abba5
 title: 'MSC Adams'
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 media_order: 'adams_example_01.png,adams_graphics.png,adams_parallel.png'
 published: true
 taxonomy:
     category:
         - docs
 external_links:
     process: true
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     target: _blank
     mode: active
 ---
 
 [toc]
 
 ## 利用環境{#enviroment}
 
 
 
 ### 利用できるバージョン・システム{#version}
 
 Modulesソフトウェアパッケージは、アプリケーションの利用に必要な環境設定をmoduleコマンドを実行することで、動的に切り替えて設定することができます。また、異なるバージョンのアプリケーションを切り替えて利用する際に、簡単に環境設定を変更することができます。詳細は [Modules](/config/modules) をご覧ください。
 
 module avail コマンドにて、利用できるモジュールファイル一覧が確認できます。
 
495abba5
 バージョン          | モジュールファイル名 | システムA | システムB/C/G  | クラウドシステム
 -----------------   | -----                | -----          | ----- | ---
c003e8fe
  2023.4 (default) | adams/2023.4      | -  | AU             | -
5e1beaba
  2022.3.1  | adams/2022.3.1      | -  | AU             | -
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 \+ : すべてのユーザが利用可能  
 AU : 学術研究機関限定で利用可能  
 \- : 利用不可
 
 ### 利用可能なライセンス数{#license_limit}
 
 同時に利用可能な並列数/ユーザ数には上限があります。
 ライセンスの不足によるエラーが生じた場合は、ライセンスの利用に関してご協力を依頼することがあります。
 
 
 ## 機能概要{#overview}
 
 
 Adamsは、複数のボディ要素(部品)と拘束要素(ジョイント)で構成されたMBS(Multi Body System)に初期条件を定義することで、各部品に発生する力や運動を時系列にてシミュレートすることができる機構解析ソフトウェアです。  
 なお、Adams 2012 以降では、MD Adams との製品統合が行われ、MD Adamsの機能が使えるようになりました。
 
 
 ### 機能{#functions}
 
 Adamsは、汎用的に使用できる基本プロダクトと解析ニーズに対応したプラグインにより構成されています。
 
 * 機構解析用基本アプリケーション
 
     * Adams Solver(機構モデル解析用ソルバー)
     * Adams View(機構モデル作成用GUI)
     * Adams Exchange(CADデータ読込機能(中間形式) )
 * 複合領域解析向けプラグイン
 
     * Adams Control(制御系モデルとのCo-Simulation 機能)
     * Adams Flex(弾性体作成インターフェース(MSC Nastran Master DB 入力も可能))
     * Adams Linear(固有値計算ソルバー(MSC Nastran BDF 出力も可能) )
     * Adams Vibration(機構モデルの周波数応答計算ソルバー)
     * Adams Durability(応力リカバリ機能+MSC Fatigue用インターフェース)
 * 自動車設計向けプラグイン
 
     * Adams Car(車両走行解析機能)
     * Adams Tire FTire(乗心地解析用タイヤ)
     * Adams Leafspring Toolkit(リーフスプリング設計専用ツール)
 * 機械設計向けプラグイン
 
     * Adams Gear Advanced Technology Toolkit(弾性体ギア設計専用ツール)
     * Adams Bearing Advanced Technology Toolkit(弾性体ベアリング設計専用ツール)
 
 
 ## 利用方法{#usage}
 
 ### 前提条件 {#prerequisite}
 
 Adams はGUIアプリケーションであるため、X Windowの環境が必要です。
 
 [FastX](/login/fastx)、[NICE DCV](/login/nice-dcv)を使用してログインするか、Windowsでご利用いただけるX11 Forwarding に対応したSSHクライアントソフト(例えば[MobaXterm](/login/mobaxterm))およびX11サーバをご利用いただき、GUIアプリケーションが起動可能な方法でシステムにログインしてください。
 
 
 ### 環境設定(moduleコマンドの実行){#envset}
 
 moduleコマンドを実行し、環境設定を行います。(利用したいバージョンのmoduleファイルをロードします)
 
 
 ```nohighlight
 $ module load adams
 ```
 
 ### 起動方法{#start}
 
 
 次のコマンドを実行するとAdamsが起動します。 tssrun コマンドの詳細は [会話型処理](/run/interactive) をご覧ください。
 
 
 ```nohighlight
 $ tssrun --x11 mdi
 ```
 
 
 ![](adams_example_01.png)
 
 
 #### スレッド並列計算の利用{#parallel}
 
 **※パーソナルコースキューやグループコースキューをお持ちの方は、並列計算をご利用の際は前述のキューでアプリをご利用ください。**
 
 tssrun コマンドを実行の際に、 --rsc オプションでスレッド並列数を指定します。
 
 例1:4並列実行... t,cの値を4に指定します
 
 ```nohighlight
 $ tssrun --x11 --rsc t=4:c=4 mdi
 ```
 
 例2:利用可能メモリも増量する場合... mの値も指定します(何も指定しないと3413MBとなります)
 
 ```nohighlight
 $ tssrun --x11 --rsc t=4:c=4:m=10G mdi
 ```
 
 AdamsツールバーからAdams Viewを起動後、解析の実行前に下記の設定を行って、並列数を指定してください。
 
 [Simulation]→[ギアマーク(Simulation Control)]→[Simulation 
 Settings]→[More]→[Category] を "Executable" に→[Thread Count] を設定(4並列で実行したければ4を入力)
 
 ![](adams_parallel.png)
 
 ### グラフィックスライブラリの設定{#env-graphics}
 
 以下の手順によりグラフィックスライブラリの設定をX11に切り替えてください。
 
 1.  AdamsツールバーのMSCボタンを右クリックし、 **Start Registry Editor** を選択します。
 2.  **Registry Editor** ダイアログが表示されますので、左側のツリーで、 **AView** => **Preferences** => **Graphics** を選択します。
 3.  右側の設定画面で、 **Graphics_Driver** を **X11** に設定し、 **OK** ボタンを押します。
 
 ![](adams_graphics.png)
 
 
 ### メニューの日本語化{#japanese}
 
 以下の環境変数を設定した上で、Adamsを起動すると、 **Adams/View** のメニューを日本語化することができます。
 
 
 #### tcshの場合
 
 
 ```nohighlight
 $ setenv ADAMS_GUI_LOCALE japanese
 $ setenv MDI_GUI_FONT_FAMILY -dt-gothic-bold-i-normal
 ```
 
 
 
 #### bashの場合
 
 
 ```nohighlight
 $ export ADAMS_GUI_LOCALE=japanese
 $ export MDI_GUI_FONT_FAMILY=-dt-gothic-bold-i-normal
 ```
 
 
 なお、日本語表示に成功した場合でも、Adams/View の Message Window にフォントに関する WARNING が表示されます。
 
 
 ## 参考資料{#references}
 
 
 
 ### 日本語{#ref_ja}
 
 [Adams ドキュメント (MSC Software)](http://simcompanion.mscsoftware.com/infocenter/index?page=content&cat=15M9BU&channel=DOCUMENTATION)
 
 
 ### 英語{#ref_en}
 
 [Adams Docs (MSC Software)](http://simcompanion.mscsoftware.com/infocenter/index?page=content&cat=15M9BU&channel=DOCUMENTATION)
 
 
 ## リンク{#link}
 
 
 
 ### 外部リンク{#ex_link}
 
 [Adams (MSC Software)](http://www.mscsoftware.co.jp/products/adams/)
 
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 ## 講習会{#seminar}
 
 [プログラム講習会](http://www.iimc.kyoto-u.ac.jp/ja/services/comp/support/course/) を定期的に開催しています。講習会資料を配布していますので、ご利用ください。
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