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title: 'Nice DCVでのログイン'
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- docs
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[toc]
## Nice DCVとは{#nicedcv}
Nice DCVは、サーバ側のGPUを利用し、可視化アプリケーション等の2D/3Dグラフィックを高速に描画可能なリモートデスクトップソフトウェアです。
データ圧縮技術により通信トラフィックを抑えているため、遠隔地でも快適にGUIベースのアプリケーションをご利用いただけます。
専用のクライアントソフト(Windows, Mac, Linux)からご利用頂けます。
## 前提条件{#prerequisite}
* 下記のサイトからクライアントソフトをダウンロードし、インストールして下さい。<br>[https://download.nice-dcv.com/](https://download.nice-dcv.com/)
* [鍵ペアの作成と公開鍵の登録](/login/pubkey) の手順で鍵ペアを作成し、[利用者ポータル](https://web.kudpc.kyoto-u.ac.jp/portal/) から公開鍵を登録していること。
* [SSHでのログイン](/login/login) で、アプリケーションサーバへのログインができること。
* Windowsでは、[MobaXterm](/login/mobaxterm)で接続することも可能です。MobaXtermはx11サーバ、SSHクライアント、ファイル転送等を行うことができる便利なツールボックスです。
## 接続手順{#procedure}
NiceDCVは、以下のアプリケーションサーバでご利用いただくことが可能です。
接続先 | アドレス
---------- | ------------
アプリケーションサーバ | app.kudpc.kyoto-u.ac.jp
NiceDCVは、外部から直接利用いただくことができないため、SSHのポートフォワーディング機能を用いて
アプリケーションサーバに接続いただく必要があります。
以下の何れかの手順を参考に接続をお願いします。
### ポートフォワーディングの設定{#forward}
#### コマンドプロンプトやターミナルなどを用いる場合{#cui}
1. sshコマンドでアプリケーションサーバへログインします。その際、**localhost:5901** へのポートフォワーディングを行います。
```nohighlight
$ ssh {利用者番号}@app.kudpc.kyoto-u.ac.jp -L 5901:localhost:5901
例:b59999 ユーザでログインする場合
$ ssh b59999@app.kudpc.kyoto-u.ac.jp -L 5901:localhost:5901
```
2. **コマンドプロンプトやターミナルを閉じずに**、[Nice DCVクライアントの設定](#connect_nicedcv) へお進み下さい。
#### MobaXtermを用いる場合(Windowsのみ){#guiconnection}
1. [MobaXtermの利用方法](/login/mobaxterm)を参考に、MobaXtermを起動します。
1. ツールバーから「Tunneling」をクリックします。
![](01_top_toolbar.png?lightbox=100%&resize=450)
2. 「New SSH tunnnel」をクリックします。
![](02_createtunnel.png?lightbox=100%&resize=450)
3. 「Local port forwarding」にチェックを入れ、下記の値を入力します。
* <Forwarded port\>:5901
* <SSH server\>:app.kudpc.kyoto-u.ac.jp
* <SSH login\>:スーパーコンピュータシステムの利用者番号(ID)
* <SSH port\>:22
* <Remote server\>:localhost
* <Remote port\>:5901
4. 「Save」をクリックします。
![](03_tunnel_settings.png?lightbox=100%&resize=450)
5. 鍵のマークをクリックし、鍵ペアの作成と公開鍵の登録で作成した秘密鍵を選択します。
6. Startボタンをクリックします。
![](04_tunnel_start.png?lightbox=100%&resize=450)
7. アプリケーションサーバへログインします。
8. **MobaXtermの画面を閉じずに**、[Nice DCVクライアントの設定](#connect_nicedcv) へお進み下さい。
### Nice DCVクライアントの設定{#connect_nicedcv}
1. [ポートフォワーディングの設定](#forward) で接続したコンソール上で、以下のコマンドを実行し
セッションの登録を行って下さい.
```nohighlight
$ dcv create-session {利用者番号}
(例)
$ dcv create-session b59999
```
1. Nice DCVのクライアントソフトを起動後、入力欄に **localhost:5901#利用者番号** と入力し、Connect をクリックします。
![](01_dcv_connect_ja.png?lightbox=100%&resize=450)
2. 初回接続時は、ポートフォワーディングで接続いただく都合上、証明書のドメイン名と接続時のドメイン名(localhost)に
差分があるため,以下のような警告画面が表示されます。
表示される[fingerprint](#fingerprint)が、以下の何れかに一致している場合は、「Trust&Connect」を押下して、進んでください。
![](02_dcv_checksha1.png?lightbox=100%&resize=450)
#### app.kudpc.kyoto-u.ac.jp で使用する証明書のfingerprint{#fingerprint}
| fingerprint |
| ----------- |
| 8E-EA-71-67-C7-99-0B-C1-BF-34-3A-F8-23-B0-6D-0E-62-B1-4B-2B |
3. "UserName" に利用者番号、"Password" に「利用者ポータル」にログインする際に使用するパスワードを入力し、Login をクリックします。
![](03_dcv_login_ja.png?lightbox=100%&resize=450)
3. 接続に成功すると、GNOME Desktopが表示されます。なお、GNOME Desktop のスクリーンロック時のパスワードは、「利用者ポータル」にログインする際に使用するパスワードです(秘密鍵のパスフレーズではありません)
![](04_dcv_desktop.png?lightbox=100%&resize=450)
4. 「Applications」、「System Tools」、「Terminal」の順にクリックし、Terminalを起動します。
![05_dcv_desktop](05_dcv_desktop.png?lightbox=100%&resize=450)
## 利用終了手順
1. [ポートフォワーディングの設定](#forward) で接続したコンソール上で、以下のコマンドを実行し
セッションの終了処理を行って下さい.
```nohighlight
$ dcv close-session {利用者番号}
(例)
$ dcv close-session b59999
```
## 補足事項{#notes}
### 同時セッション数について{#max_connection}
1ユーザが同時に登録できるセッションは1つまでとさせて頂きます。
なお、同一のセッションへの同時接続には制限はありません。
### 資源の制限{#shigen}
* アプリケーションサーバは、すべてのユーザがノードを共有して利用する形態となっております。
* 1ユーザが同時に利用できるCPUコア数は、**8コア** となっており変更することはできません。
* 1ユーザが同時に利用できるメモリ量は、**64GB** となっており変更することはできません。
* セッションを登録してからの経過時間が24時間を超えると、セッションは強制終了されます。
終了時にセッションはリセットされ、レジュームは行われませんので、ご注意ください。
### dcvコマンドについて{#kudcv}
dcv コマンドは、セッションの登録、詳細の確認、終了に対応しています。
「b59999」の部分は、**ご自身の大型計算機システム利用者番号に置き換えて**ご利用ください。
* セッションの登録
```nohighlight
$ dcv create-session b59999
```
* セッションの詳細の確認
```nohighlight
$ dcv describe-session b59999
Session:
id: b59999
owner: b59999
X display: :1
X authority: /run/user/59999/dcv/b59999.xauth
display layout: 800x600+0+0
```
* セッションの終了
```nohighlight
$ dcv close-session b59999
```