--- title: 'MSC Marc Mentat' media_order: 'mentat_parallel.png,mentat_example_01.png' published: true taxonomy: category: - docs external_links: process: true no_follow: true target: _blank mode: active --- [toc] ## 利用環境{#enviroment} ### 利用できるバージョン・システム{#version} アプリケーションの利用に必要な環境設定をmoduleコマンドを実行することで、動的に切り替えて設定することができます。 また、異なるバージョンのアプリケーションを切り替えて利用する際に、簡単に環境設定を変更することができます。詳細は [Modules](/config/modules) をご覧ください。 module avail コマンドにて、利用できるモジュールファイル一覧が確認できます。 バージョン | モジュールファイル名 | システムA | システムB/C/G | クラウドシステム --------------- | ----- | ----- | ----- | --- 2023.4 (default) | marc/2023.4 | - | AU | - 2022.3| marc/2022.3 | - | AU | - \+ : すべてのユーザが利用可能 AU : 学術研究機関限定で利用可能 KU : 京都大学構成員限定で利用可能 \-: 利用不可 ### 利用可能なライセンス数{#license_limit} 同時に利用可能な並列数/ユーザ数には上限があります。 ライセンスの不足によるエラーが生じた場合は、ライセンスの利用に関してご協力を依頼することがあります。 ## 機能概要{#overview} Msc.Marc MentatはMSC.Marc専用の会話型プリ・ポストプロセッサです。有限要素モデルの作成および解析結果の表示が可能です。 ### 機能{#functions} Marc Mentatは対話型操作にて、Marcの入力データ作成・編集を行うことができます。また、Marcで解析した結果を表示することも可能です。 ### 利用分野{#app_area} * 航空・宇宙 * 重工業 * 自動車 * 電気・電子 * 建設 * 医療関係 など ## 利用方法{#usage} ### 前提条件 {#prerequisite} Mentat はGUIアプリケーションであるため、X Windowの環境が必要です。 [FastX](/login/fastx)、[NICE DCV](/login/nice-dcv)を使用してログインするか、Windowsでご利用いただけるX11 Forwarding に対応したSSHクライアントソフト(例えば[MobaXterm](/login/mobaxterm))およびX11サーバをご利用いただき、GUIアプリケーションが起動可能な方法でシステムにログインしてください。 ### 環境設定(moduleコマンドの実行){#envset} moduleコマンドを実行し、環境設定を行います。(利用したいバージョンのmoduleファイルをロードします) ```nohighlight $ module load marc ``` ### 起動方法{#start} 次のコマンドを実行するとMarc Mentatが起動します。 **tssrun** コマンドの詳細は [会話型処理](/run/interactive) をご覧ください。 ```nohighlight $ tssrun --x11 mentat ``` 日本語で起動する場合は、次のコマンドを実行します。 ```nohighlight $ tssrun --x11 mentat -lang ja ``` ![](mentat_example_01.png) **メニューバー** の **File** 内にある **Quit** をクリックし、 **SAVE & QUIT** で **Yes** を選択するとMarc Mentatが終了します。 #### スレッド並列計算の利用{#parallel} **※パーソナルコースキューやグループコースキューをお持ちの方は、並列計算をご利用の際は前述のキューでアプリをご利用ください。** まず、tssrunコマンドを実行の際に、--rsc オプションでスレッド並列数を指定します。 例1:4並列実行... t,cの値を4に指定します ```nohighlight $ tssrun --rsc t=4:c=4 mentat ``` 例2:利用可能メモリも増量する場合... mの値も指定します(何も指定しないと3413MBとなります) ```nohighlight $ tssrun --x11 --rsc t=4:c=4:m=10G mentat ``` GUIの起動後、解析の実行前に下記の設定を行って、並列数を指定してください。 [job名を右クリック]→[Run]→[Solver/Parallelization]→[Multiple Threads(2か所)] (4並列で実行したければ4を入力) ![](mentat_parallel.png) なお、2か所のMultiple Threadsのうち、「Matrix Solver」の方(図の下の方)では、次のソルバータイプで並列計算が有効になります。対応していないソルバータイプを指定すると、当該Multiple Threadsの指定ができません。 * Multifrontal Sparse * Casi Iterative * Paradiso Direct Sparse * Mumps Parallel Direct ## 参考資料{#references} ### 日本語{#ref_ja} [Marc & Mentat ドキュメント (MSC Software)](http://simcompanion.mscsoftware.com/infocenter/index?page=content&cat=11OR46&channel=DOCUMENTATION) ### 英語{#ref_en} [Marc & Mentat Docs (MSC Software)](http://simcompanion.mscsoftware.com/infocenter/index?page=content&cat=MARC_DOCUMENTATION&channel=DOCUMENTATION) ## リンク{#link} ### 外部リンク{#ex_link} [Marc (MSC Software)](http://www.mscsoftware.co.jp/products/marc/)