Modulesソフトウェアパッケージは、アプリケーションの利用に必要な環境設定をmoduleコマンドを実行することで、動的に切り替えて設定することができます。また、異なるバージョンのアプリケーションを切り替えて利用する際に、簡単に環境設定を変更することができます。詳細は Modules をご覧ください。
module avail コマンドにて、利用できるモジュールファイル一覧が確認できます。
バージョン | モジュールファイル名 | システムA | システムB/C/G | クラウドシステム |
---|---|---|---|---|
2023.4 (default) | adams/2023.4 | - | AU | - |
2022.3.1 | adams/2022.3.1 | - | AU | - |
+ : すべてのユーザが利用可能
AU : 学術研究機関限定で利用可能
- : 利用不可
同時に利用可能な並列数/ユーザ数には上限があります。 ライセンスの不足によるエラーが生じた場合は、ライセンスの利用に関してご協力を依頼することがあります。
Adamsは、複数のボディ要素(部品)と拘束要素(ジョイント)で構成されたMBS(Multi Body System)に初期条件を定義することで、各部品に発生する力や運動を時系列にてシミュレートすることができる機構解析ソフトウェアです。
なお、Adams 2012 以降では、MD Adams との製品統合が行われ、MD Adamsの機能が使えるようになりました。
Adamsは、汎用的に使用できる基本プロダクトと解析ニーズに対応したプラグインにより構成されています。
機構解析用基本アプリケーション
複合領域解析向けプラグイン
自動車設計向けプラグイン
機械設計向けプラグイン
Adams はGUIアプリケーションであるため、X Windowの環境が必要です。
FastX、NICE DCVを使用してログインするか、Windowsでご利用いただけるX11 Forwarding に対応したSSHクライアントソフト(例えばMobaXterm)およびX11サーバをご利用いただき、GUIアプリケーションが起動可能な方法でシステムにログインしてください。
moduleコマンドを実行し、環境設定を行います。(利用したいバージョンのmoduleファイルをロードします)
$ module load adams
次のコマンドを実行するとAdamsが起動します。 tssrun コマンドの詳細は 会話型処理 をご覧ください。
$ tssrun --x11 mdi
※パーソナルコースキューやグループコースキューをお持ちの方は、並列計算をご利用の際は前述のキューでアプリをご利用ください。
tssrun コマンドを実行の際に、 --rsc オプションでスレッド並列数を指定します。
例1:4並列実行... t,cの値を4に指定します
$ tssrun --x11 --rsc t=4:c=4 mdi
例2:利用可能メモリも増量する場合... mの値も指定します(何も指定しないと3413MBとなります)
$ tssrun --x11 --rsc t=4:c=4:m=10G mdi
AdamsツールバーからAdams Viewを起動後、解析の実行前に下記の設定を行って、並列数を指定してください。
[Simulation]→[ギアマーク(Simulation Control)]→[Simulation Settings]→[More]→[Category] を "Executable" に→[Thread Count] を設定(4並列で実行したければ4を入力)
以下の手順によりグラフィックスライブラリの設定をX11に切り替えてください。
以下の環境変数を設定した上で、Adamsを起動すると、 Adams/View のメニューを日本語化することができます。
$ setenv ADAMS_GUI_LOCALE japanese
$ setenv MDI_GUI_FONT_FAMILY -dt-gothic-bold-i-normal
$ export ADAMS_GUI_LOCALE=japanese
$ export MDI_GUI_FONT_FAMILY=-dt-gothic-bold-i-normal
なお、日本語表示に成功した場合でも、Adams/View の Message Window にフォントに関する WARNING が表示されます。