Modulesソフトウェアパッケージは、アプリケーションの利用に必要な環境設定をmoduleコマンドを実行することで、動的に切り替えて設定することができます。また、異なるバージョンのアプリケーションを切り替えて利用する際に、簡単に環境設定を変更することができます。詳細は Modules をご覧ください。
module avail コマンドにて,利用できるモジュールファイル一覧が確認できます.
バージョン | モジュールファイル名 | システムA | システムB/C/G | クラウドシステム |
---|---|---|---|---|
2023.4 (default) | patran/2023.4 | - | AU | - |
2022.3 | patran/2022.3 | - | AU | - |
+ : すべてのユーザが利用可能
AU : 学術研究機関限定で利用可能
- : 利用不可
同時に利用可能な並列数/ユーザ数には上限があります。 ライセンスの不足によるエラーが生じた場合は、ライセンスの利用に関してご協力を依頼することがあります。
Patranはシミュレーションを行うエンジニアに使いやすく、豊富な機能を提供するCAE統合環境プリ・ポストソフトウェアです。主要な3次元CADシステムに対応するダイレクトインターフェイスを介して、正確なCAD形状のインポートを行います。さらに、高水準のメッシュ作成機能や可視化機能、柔軟なカスタマイゼーション機能などが利用できます。
Patran はGUIアプリケーションであるため、X Windowの環境が必要です。
FastX、NICE DCVを使用してログインするか、Windowsでご利用いただけるX11 Forwarding に対応したSSHクライアントソフト(例えばMobaXterm)およびX11サーバをご利用いただき、GUIアプリケーションが起動可能な方法でシステムにログインしてください。
moduleコマンドを実行し、環境設定を行います。(利用したいバージョンのmoduleファイルをロードします)
$ module load patran
Patranの環境設定を行うことにより、スーパーコンピュータシステムで提供しているジョブ管理用のコマンド qstat および qkill が、Patranのコマンドと競合します。これら2つのジョブ管理用コマンドについては、 jobstat および jobkill という名称でも提供していますので、別名の方をご利用ください。
次のコマンドを実行するとPatranが起動します。 tssrun コマンドの詳細は 会話型処理 をご覧ください。
$ tssrun --x11 patran
メニューバー の File 内にある Quit をクリックするとPatranが終了します。
※パーソナルコースキューやグループコースキューをお持ちの方は、並列計算をご利用の際は前述のキューでアプリをご利用ください。 tssrun コマンドを実行の際に、 --rsc オプションでスレッド並列数を指定します。
例1:4並列実行... t,cの値を4に指定します
$ tssrun --x11 --rsc t=4:c=4 patran
例2:利用可能メモリも増量する場合... mの値も指定します(何も指定しないと各システムのデフォルト値となります)
$ tssrun --x11 --rsc t=4:c=4:m=10G patran
GUIの起動後、解析の実行前に下記の設定を行って、並列数を指定してください。なお、並列計算は疲労計算過程に対してのみ有効です。このため、疲労計算を行わない場合(計算結果の出力要求として疲労寿命を選択していない場合)は設定は無視されます。
[Analysis]→[Solution Type]→[Solution Parameters]→[Fatigue Parameters]→[Number of Threads] (4並列で実行したければ4を入力)